自然とふれあって心を落ち著ける 若者の新セルフヒーリング
都市を気ままに歩くシティーウォーク、犬の散歩代行、木をハグする、手を動かして何か作業(yè)をする……現(xiàn)代の青年の間で、「癒やし」を得られる要素が次々に登場し、新しいセルフヒーリングの方法として流行している。
北京林業(yè)大學(xué)心理學(xué)部の呉建平教授らの研究結(jié)果によると、青年は心を落ち著けたい時、感情面で不満がある時、素晴らしい生活に憧れる時には「癒やし」を必要とする。青年が「癒やし」を感じる要素には大きく分けて5タイプあり、小動物、理想的なライフスタイル、人間関係、自然環(huán)境、癒やし系文化グッズだという。
酷暑のある夏の日、道ばたで人と待ち合わせをしていた上海市出身の黎黎さんは、空気が乾燥して暑かったせいか、木陰を優(yōu)しく感じたせいかはわからないが、大きな木に抱きつきたい衝動に駆られた。そこで木を10數(shù)秒間ハグしてみたところ、「木の幹のひんやりした感觸が本當(dāng)に心地よかった。なんとも言えない安心感があった」という。彼女は「大きな木には魂がある。人間の言葉で話せないだけだ」と感じるのだという。
河北省出身の田闊さんは夕焼けを追いかけるのが大好きだ。田闊さんは、「夕焼けを追いかける行為には大きな不確実性がある。これはつまり可能性が大きいということでもある。ある日の午後6時、空が夕焼けに包まれ始めたのに気づき、學(xué)校の食堂に行ってご飯を食べる予定だったが、すぐ地下鉄に乗って國家大劇院まで行き、日沒の最後の瞬間まで空を眺めていた。學(xué)校で見る夕焼けも大劇院で見る夕焼けも大して変わらないが、追いかけること自體気持ちが沸き立つし、セレモニー感に満ちている。この過程にとても癒やされる」と話した。
北京師範(fàn)大學(xué)の李慧中講師は、「自然とのふれあいは心に影響を與える重要な要素だ。研究によると、人は自然界の非常に大きな存在を見た時、たとえば大きな木や雪山などを見た時に、自分が小さくなったような感じがする。これは自我が小さくなったということで、自我に関わるマイナスの感情もこれにともなって小さくなる。自然とのふれあいは元々心の治療に用いられてきたものだ。自然とともにいると身體を動かすことがおのずから増え、そのプロセスが人を悩みや苦しみの元から切り離し、しばしのリラックス効果を與えてくれる」と説明している。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年8月8日
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