バイオリン製造世界一の江蘇?黃橋鎮(zhèn)　どのようにして躍進(jìn)したか

人民網(wǎng)日本語版　2023年08月24日13:49

あなたが弾いているバイオリンは、「焼餅（パン）」で有名な小さな街?江蘇省泰興市黃橋鎮(zhèn)で作られた可能性がある。

黃橋の人々は焼餅作りに長(zhǎng)けているだけでなく、バイオリンの製造でも研鑽を重ね、大きな事業(yè)として発展させてきた。

黃橋は小さな街だが、バイオリン生産量は年間95萬本に達(dá)し、中國(guó)の総生産量の70％を占め、世界市場(chǎng)の30％を占める。

黃橋のバイオリン輸出量は年間72萬本で、中國(guó)の総輸出量の53％を占め、生産高は年間で10億元（1元は約19.9円）に上る。

1960年代に黃橋鎮(zhèn)の小規(guī)模な楽器部品製造現(xiàn)場(chǎng)で、上海の楽器メーカーのためにバイオリンのヘッドと弦を作っていたバイオリン製作者たちは、黃橋のバイオリンの音色が世界中に響き渡る日が來るとは全く予想していなかっただろう。

発展の初期段階に、黃橋は低コストモデルを打ち出して、中國(guó)の國(guó)內(nèi)市場(chǎng)を急速に占拠した。しかし當(dāng)時(shí)の製造水準(zhǔn)が低く、國(guó)際市場(chǎng)に進(jìn)出できず、産業(yè)全體がボトルネックにぶつかった。

この局面を変えたのは、期間10年間の共同経営の契約だった。

1985年、上海提琴?gòu)S有限公司の泰興工場(chǎng)が設(shè)立された。當(dāng)時(shí)の工場(chǎng)長(zhǎng)だった李書さんは共同経営の経験を総括する中で、「私たちは上海提琴?gòu)Sと共同経営を行い、先方は技術(shù)、供給、販売を擔(dān)當(dāng)し、私たちは製造、品質(zhì)管理を擔(dān)當(dāng)するというように、実際には相手方の製品製造拠點(diǎn)だった。この共同経営で、私たちは脇役のように見えるが、実は先方の持つ資源の優(yōu)位性をよりどころにして、自分たちの工場(chǎng)を製造技術(shù)と企業(yè)管理の面で一気に20年分も進(jìn)歩させたのであり、さらに市場(chǎng)とチャンスも手に入れた」と振り返った。

郷鎮(zhèn)企業(yè)の力強(qiáng)い発展が追い風(fēng)となり、1995年にはこの黃橋の小さなバイオリン工場(chǎng)の年間生産量は全國(guó)一に躍進(jìn)した。

それだけでなく、國(guó)際市場(chǎng)に進(jìn)出するため、黃橋鎮(zhèn)のバイオリン業(yè)界は材料と技術(shù)で絶えず研鑽とイノベーションを行い、材料の木材の処理に関する新技術(shù)を初めて開発し、効率と音質(zhì)を向上させた。

技術(shù)のブレークスルーにより、バイオリンの品質(zhì)を大幅に向上させた。長(zhǎng)年にわたる発展の結(jié)果、黃橋はバイオリン製造の総合的な全産業(yè)チェーンを形成し、周辺の郷鎮(zhèn)でも塗料と型枠関連分野の企業(yè)が誕生した。黃橋のバイオリンの市場(chǎng)シェアは急速に上昇して世界一になった。