熱帯雨林國家公園の建設(shè)を支えるデジタル技術(shù)
海南熱帯雨林國家公園で、森林警備員は希少植物の寫真を撮影すると直ちに伝送し、スマート雨林ビッグデータセンタープラットフォームに保存する。カワセミが水面をかすめ、テナガザルが林の中で飛び回る。これらの林の中を移動する動物の姿も遠(yuǎn)隔監(jiān)視システムによって、リアルタイムで記録?表示されている。人民日報が伝えた。
2019年に海南熱帯雨林國家公園の試行が始まると、海南省はスマート化生態(tài)管理?保護の新モデルの構(gòu)築に取り組んだ。海南熱帯雨林國家公園管理局は、省級スマート管理センターを建設(shè)し、スマート雨林ビッグデータプラットフォームを構(gòu)築。同時に海南熱帯雨林國家公園「天空地」一體化総合モニタリングシステムプロジェクトを計畫している。これにより日常的な巡回保護や動物保護、資源モニタリングがよりスマートになりつつある。
にわか雨が上がると、海南熱帯雨林國家公園鸚哥嶺片區(qū)の森林警備員である符恵全さんと隊員たちは前進を続けた。水を観測し、草木を守り、寫真を撮影し、記録し、データをアップした。同時に彼らの足跡も攜帯アプリ「海南護林員」の3D地図に表示された。符さんは、「裝備品がグレードアップし、巡回保護がより安全で効率的になった」としている。
「海南護林員」はスマート巡回保護アプリだ。森林警備員はこれを使って観測ポイントのマーキングと撮影を行うと、スマート雨林ビッグデータセンタープラットフォームはリアルタイムでこれらのデータを受信する。符さんは、「鸚哥嶺片區(qū)では、隊員1人あたりの巡回保護面積は約4000ムーにのぼる」とするが、これも「海南護林員」アプリを使えば自分の巡回保護の擔(dān)當(dāng)範(fàn)囲の狀態(tài)をひと目で把握することができるという。
符さんによると、10數(shù)年前ならば巡回に攜帯する裝備と言えば、刀とコンパス、そして舊式タイプのカメラだけだった。しかし現(xiàn)在は衛(wèi)星測位裝置やドローン、赤外線カメラなどの裝備を攜帯するようになっている。雨林片區(qū)全體を観察する必要がある場合や人が到達(dá)しにくいエリアの観測を行う場合、彼らはドローンを使用する。また救援が必要であったり、火災(zāi)や病蟲害などを確認(rèn)した場合には、彼らは現(xiàn)場の寫真もしくは映像をスマート雨林ビッグデータセンタープラットフォームに伝送するか、直接プラットフォームにオンラインで相談し、助けを求めるのだという。
海南熱帯雨林國家公園管理局スマート雨林プロジェクトの職員である何聡さんによると、スマート巡回保護アプリの機能は近年たびたびアップデートが繰り返されてきたという。森林警備員の使用率は現(xiàn)在ほぼ100%となっており、巡回保護活動の規(guī)範(fàn)化と情報化が持続的に促進されている。
海南テナガザルは世界で最も絶滅が危ぶまれている霊長類の一つで、海南熱帯雨林國家公園覇王嶺片區(qū)はその唯一の生息地となっている。覇王嶺監(jiān)視指揮センターのディスプレイには、2頭の海南テナガザルが林の中で追いかけ、飛び跳ねる様子が映し出され、カメラはその姿を追っていた。
360度パノラマカメラが海南テナガザルの活動狀況を自動で撮影し、リアルタイムで伝送することによって、數(shù)十キロメートル離れた監(jiān)視員は指を動かすだけでその一挙手一投足を観測できる。これは國家公園の設(shè)立後、覇王嶺片區(qū)の最も直観的な管理手段の変化の一つだ。
2021年にスマート雨林プロジェクトが始まると、覇王嶺片區(qū)と吊羅山片區(qū)に設(shè)置された105臺の要所監(jiān)視カメラや、約35キロメートルにもなる振動光ケーブル、數(shù)百臺の赤外線熱感知觸発カメラなどの設(shè)備が、縦橫に交錯し死角を殘さない「電子フェンス」を構(gòu)築した。
「野生動物は人を警戒し、行き先も一定ではない。巡回保護人員が現(xiàn)地で巡回保護とモニタリングを行うだけでは、得られる情報が少なく、保護の効果も限定的だ」とする覇王嶺分局宣教科普情報センターの韓文濤副主任によると、「電子フェンス」により監(jiān)視エリア內(nèi)の24時間のモニタリングを徐々に実現(xiàn)しつつあり、それにより野生動物の雨林での自由な生活を守ることができるようになっている。
覇王嶺片區(qū)の計320臺の赤外線熱感知觸発カメラは、主に野生動物の痕跡が多い中心エリアに設(shè)置されている。人工施設(shè)の野生動物への影響を減らすため、すべての監(jiān)視施設(shè)が木のようにカムフラージュされている。カメラの赤外線モジュールが海南テナガザルなどの野生動物の痕跡を感知すると、スマートカメラが24時間連続でエリアの畫像を収集する。そしてデータの分析と処理を経て、効果的な畫像を分類し、バックグラウンドプラットフォームにアップする。
要所監(jiān)視カメラと振動光ファイバーは、中心エリアと一般制御エリアの境界の重要な箇所に設(shè)置されている。國家公園中心エリアへの侵入を試みる無許可の人や車両をけん制するためだ。
「電子フェンスの導(dǎo)入後、無許可の人が保護區(qū)に違法侵入するような狀況が効果的にコントロールされるようになった」とする海南熱帯雨林國家公園管理局の王楠副局長によると、デジタル技術(shù)のサポートにより、海南テナガザルの個體群は6グループ37頭にまで回復(fù)したという。また2019年より54の新種が発見されている。さらにミズオオトカゲなどの何年も発見されていなかった絶滅危懼の固有種が雨林で再び確認(rèn)されるようになっている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年11月24日
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