王毅中共中央政治局委員（外交部長）は7日、中國の外交政策や対外関係について國內(nèi)外報道陣の質(zhì)問に答えた。この外相記者會見について専門家は、中國が世界をどのように見ているかを述べ、「平等で秩序ある世界の多極化とあまねく恩恵を及ぼす包摂?shù)膜式U済のグローバル化の提唱」という2つの大きな主張を詳細に説明し、グローバル?ガバナンスにおける「中國の案」をより具體的に示したとの見方を示している。中國新聞社が伝えた。

中國國際問題研究院の蘇暁暉副研究員は「王氏はこの2つの主張について具體的に説明し、質(zhì)問に答える中でグローバル?ガバナンスにおける『中國の案』をより具體的に示した」と語る。

まず、「平等で秩序ある」とはどういうことか？ 王氏は「平等な多極化とは、権利、機會、ルールにおける各國の平等を體現(xiàn)するものであり、特定または少數(shù)の大國による國際問題の獨占をこれ以上認めることがあってはならない。秩序ある多極化とは、國連憲章の趣旨と原則を共同で遵守し、普遍的に認められた國際関係の基本準則を共同で堅持することだ」と指摘した。

「中國は世界の多極化の揺るぎない支持者であり、積極的な推進者だ」。中國國際問題研究院の劉卿副院長は「多極化を推進する方法について、王氏は大國間関係の安定を維持し、周辺諸國と連攜して共に歩み、『グローバル?サウス』と共に振興を図るといった具體的な手段を示した」と語る。

王氏は中露関係についての質(zhì)問に対し、「中露はかつての冷戦時代とは全く異なる新たな大國関係モデルを確立した」と述べた。中米関係については、中國の立場が「相互尊重、平和共存、協(xié)力?ウィンウィン」であることを改めて強調(diào)したうえで、言動を一致させて約束を具體的に実行するよう米側(cè)に促した。中國EU関係については「中國EU関係に常に『青信號』がともり、滯りなく進むことを望む。中國とEUが互恵協(xié)力を進める限り、陣営対立は生じない」と述べた。

中國外交學院の高飛副院長は「今年は中露國交樹立75周年と中米國交樹立45周年にあたる。このような時代的節(jié)目において、大國間の良好な相互作用を促進することは、真の多國間主義の実踐と世界の戦略的安定性の維持にとって重要な価値がある」と語る。

平等で秩序ある世界の多極化の促進においては、「グローバル?サウス」も重要な勢力だ。王氏はBRICSの加盟國拡大や「グローバル?サウス」の臺頭について質(zhì)問に答えた?！袱长欷?、多極化といえば少數(shù)の大國の事だというナラティブを中國が力の限り打破していることの反映だ」とする劉副院長は、「今年、中國アラブ諸國協(xié)力フォーラムが発足20周年を迎え、中國アフリカ協(xié)力フォーラムの次回サミットも秋に中國で開催される。これらは、発展途上國が団結(jié)?協(xié)力する『グローバル?サウスのパワー』の結(jié)集に向けた中國からのメッセージだ」と語る。

次に、あまねく恩恵を及ぼす包摂?shù)膜式U済のグローバル化とは何か？ 王氏は「あまねく恩恵を及ぼすグローバル化とは、経済発展のパイを大きくし、うまく分け合うものだ。包摂?shù)膜圣哎愆`バル化とは、発展モデルを単一化せず、他國に損害を與えて自國に利益をもたらす一國主義や保護主義を放棄することを指す」と明確に説明した。

これについて高副院長は「あまねく恩恵を及ぼす包摂?shù)膜式U済のグローバル化を促進するために、中國は具體的な開放措置を打ち出し、3月14日からスイスなど6ヶ國に対してビザ免除政策を試行し、中國駐在の各國外交官による地方訪問などをさらに多く実施すると発表した。これらは、中國が経済発展のパイを大きくし、上手く分け合い、貿(mào)易と投資の自由化及び円滑化をたゆまず促進し、世界経済の健全な発展を妨げる構(gòu)造的難題を解決しようとしていることを反映している」と指摘する。

大いに歓迎される國際公共財である「一帯一路」（the Belt and Road）共同建設(shè)の第2の「黃金の10年」を切り開く方法についても、記者會見で言及があった。これについて劉副院長は「中國は獨善的な現(xiàn)代化を追求せず、世界の現(xiàn)代化の加速器となることを望んでいる?！阂粠∫宦贰还餐ㄔO(shè)などの國際公共財は、中國があまねく恩恵を及ぼす包摂?shù)膜式U済のグローバル化を推進していることを、最も良く示している」と語る。

近年、注目度の高い人工知能（AI）ガバナンスについて、王氏は「AIにおいても『科學技術(shù)の獨占?封鎖、障壁の設(shè)置』を企てるのなら、新たな歴史的過ちを犯すことになる。各國の科學技術(shù)の発展を妨げることはできないだけでなく、國際的な産業(yè)?サプライチェーンの完全性を損ない、リスクや試練への人類の対処能力を弱めることにもなる」と指摘した。

これについて高副院長は「開放措置を自ら打ち出したことも、『科學技術(shù)の獨占?封鎖、障壁の設(shè)置』『デカップリングとサプライチェーンの分斷』に反対したことも、中國がグローバル?ガバナンスに関與し、これをリードする過程において、常に開放?包摂という建設(shè)的立場を堅持し、自國の新たな発展によって世界に新たな機會をもたらすということを物語っている」と語る。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年3月8日