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世界最小の恐竜卵化石、江西省で発見

人民網日本語版 2024年10月21日09:16

江西省地質調査勘査院、中國地質大學(武漢)、中國科學院古脊椎動物?古人類研究所、江西省地質博物館からなる研究チームはこのほど、江西省贛州市贛県區(qū)梅林鎮(zhèn)で新たな卵化石タイプを発見し、保存狀態(tài)が良い世界最小の恐竜卵化石の記録を更新した。これに関連する成果は國際的學術誌「ヒストリカル?バイオロジー」に掲載された。科技日報が伝えた。

江西省地質調査勘査院の樓法生チーフエンジニアが率いる江西省地質調査勘査院と江西省地質博物館の研究チームは2021年、梅林鎮(zhèn)の建設現(xiàn)場で保存狀態(tài)が良い卵が入った巣の化石を発見し、収集した。その中には不規(guī)則的に並ぶほぼ完全な6個の卵化石があった。層序年代は今から8000萬年以上前の白亜紀後期。研究チームはその後、中國地質大學(武漢)及び中國科學院古脊椎動物?古人類研究所と協(xié)力し、3年間の研究を経てこれらを恐竜卵化石と確認した。

樓氏は、「今回発見した恐竜卵化石は楕円形で、殻の表面にはワーム狀と結節(jié)狀の模様がある。卵化石は非常に小さく、殻が極めて薄い。これらの特徴はその他の既知の恐竜卵化石とやや異なる。これまで中國で発見された恐竜卵化石のうち最も小さいものは浙江省で発見された『金國微楕円卵』で、サイズは約45.5mm×40.4mm×34.4mm。贛州で今回発見され卵化石の長さは29mmしかない。そのサイズ、殻の厚さ、気孔システム、超ミクロ構造などがこれまで発見されたものと大きく異なるため、チームは新しい屬と種を確立した」と説明した。

中國地質大學(武漢)の韓鳳祿準教授(古脊椎動物研究分野)は、「既知の卵化石の體系的な進化を分析した結果、これらの恐竜の卵を小型獣腳類恐竜のものだと判斷した」と述べた。

研究チームは、新たに発見された世界最小の完全な恐竜卵化石は、白亜紀後期の恐竜の卵の多様性を高め、白亜紀後期の獣腳類恐竜の進化と繁殖方法の理解に対して重要な意義を持つとした。

恐竜卵化石が世界で最も豊富な地域の一つである贛州盆地からは近年、多様な形態(tài)を持つ恐竜卵化石が大量に出土している。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年10月21日

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