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【中國に行ってみよう!】 第五回 西安篇——華清池

玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの舞臺、華清池は、長恨歌にもその名があり、楊貴妃の湯浴みの場面の舞臺としても有名です。

西安の東、驪山のふもとにある華清池は、3千年前から歴代の皇帝が訪れる溫泉地でした。それを玄宗皇帝が大幅な増築をして冬を過ごす離宮「華清宮」を造り、溫泉も「華清池」と名づけました。

高校時代に漢文で習った長恨歌は、多感な時期の女子高生にとっては大変刺激的でロマンチックな憧れを抱いたものです。

大學生になって初めて華清池を訪れたときは、楊貴妃のお風呂はまだ発掘途中で、雨ざらしで泥水が溜まった壊れた湯船が少し確認できるだけで、周囲も整備されておらず、雨の中、泥水の水溜りを避けながら歩いたものですが、それでも、「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝(天にありては願わくは比翼の鳥となり、地にありては願わくは連理の枝とならん)」の一節(jié)を思い浮かべながら、ロマンチックな想像に浸ったものです。

それから二十數(shù)年経ち、発掘が進み、今では、楊貴妃が入浴したとされる「海棠湯」、玄宗皇帝が入ったといわれている「蓮花湯」、「星辰湯」が復元され、立派な建物も再現(xiàn)され、美人の湯として、湯の花がお土産として販売されるなど、見ごたえのある観光地となりました。

私も復元され整備されてからも何度も訪れていますが、いつからでしょうか、華清池を訪れても「連理の枝」を思い浮かべロマンチックな夢に浸ることもなく、楊貴妃のお風呂を見ながら思い出すのは、「溫泉水滑洗凝脂(溫泉水滑らかにして 凝脂を洗う)」の一節(jié)。きっと楊貴妃の肌は水を弾いたんだろうなあと。

今はラブロマンスより、ピチピチ肌にあこがれる年代となってしまいました。

唐の時代の美人は太めが流行だったそうで、當時の美人畫もだいたいポッチャリ系です。

華清池の敷地內(nèi)に入ると、肉感的な楊貴妃の像が出迎えてくれます。

ガイドさんがその像を指差しながら、「唐の時代の美人はふくよかな女性でした?!工取?/p>

私に向かって、「唐の時代だったら美人ですね」と。(渡辺直子)

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【西安のおすすめルート】一般的な観光ルート

1日目 城壁、鐘樓、兵馬俑坑、秦始皇帝陵、華清池

2日目 陝西歴史博物館、大雁塔、興慶宮公園

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「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月12日

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