2030年の中國車の歐州シェアは20% 生産要素だけではない強み
開催中の歐州最大の自動車展示會「ドイツ國際自動車ショー」(ミュンヘン?モーターショー)で、中國自動車メーカーが高い注目を集めている。海外メディアがまとめたところによると、中國からは少なくとも7メーカーが出展しており、部品メーカーを加えると數(shù)十社になり、出展企業(yè)數(shù)でドイツを上回ったという。
海外メディアによれば、中國自動車メーカーは今回のイベントで最も広いブースを獲得し、大々的な記者會見と自動車発表會を開催し、歐州で注目を集めようとしている。そして歐州自動車メーカーは中國メーカーの実力を警戒し始めているという。
UBS中國法人の鞏旻?自動車産業(yè)研究主管は5日、「中國自動車メーカーの歐州市場でのシェアは2022年には3%だったが、2030年頃にはこの數(shù)字は20%に伸びているだろう」との見方を示した。
中國製自動車の歐州への輸出は、やはり「コスト面の優(yōu)位性」と切り離せない。しかし、特筆すべきは、現(xiàn)在の中國メーカーのコスト面の優(yōu)位性は生産要素だけではなく、垂直統(tǒng)合能力や研究開発、技術(shù)などによって獲得されたものだということだ。
UBSはこのほど、中國の比亜迪(BYD)の「海豹(SEAL)」を分析し、米テスラの「Model3」の分析結(jié)果と比較した。
鞏主管の説明によると、「分析により、比亜迪の『海豹』には確かにコスト面の競爭力があることが実証された。私たちは、同じようなサイズ、同じようなタイプの『Model3』のコストと比較して、『海豹』のコストは15%低いという結(jié)論を出した」という。
鞏主管は、「この分析結(jié)果は中國自動車メーカーの競爭力をかなりよく反映している。歐州まで輸出する場合にかかる関稅や輸送費を加えて試算しても、この車には歐州市場で非常に競爭力があることがわかる。今後、歐州市場が製造の現(xiàn)地化を要求したとしても、西側(cè)の既存自動車メーカーが歐州で製造するコストより4分の1ほど低コストになるだろう」と述べた。
また鞏主管は、「このような競爭力は、中國の生産要素のコストだけに由來するものではない。他にも、技術(shù)力やハイテク活用の度合い、集積度や垂直統(tǒng)合などでの優(yōu)位性もある。中國が生産要素によるコスト優(yōu)位性しか持たないなら、歐州で現(xiàn)地生産を行うようになれば、中國の優(yōu)位性は跡形もなく消える。しかし、技術(shù)によるコスト優(yōu)位性であれば、歐州で現(xiàn)地生産を行っても、中國の優(yōu)位性は引き続き維持されるだろう」と強調(diào)した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年9月6日
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