高級酒?茅臺がカクテル発売 若者を狙ったコラボが相次ぐのはなぜ?
中國の高級酒?茅臺酒(マオタイ)は、アイスクリーム、「醤香ラテ」(醤香は白酒の香りの種類の一つで、茅臺酒は醤香タイプの代表的存在)、「茅臺酒入りチョコレート」(茅臺ボンボンショコラ)に続いて、再び新たなコラボ商品を打ち出した。茅臺酒の微博(ウェイボー)公式アカウントによると、貴州茅臺(集団)生態(tài)農業(yè)産業(yè)発展有限公司がMOJT莫其托と共同開発した「貴州フレーバー」シリーズのカクテル酒が11月20日、正式に発売された。若者に人気のある歌手?周傑倫(ジェイ?チョウ)がイメージキャラクターとテイスティングの最高責任者を務めている。
ECプラットフォーム上のMOJT莫其托旗艦店舗では、このカクテル製品が1本539元(1元は約20.9円)で売られている。アルコール度數30度のこの「貴州フレーバー」のカクテルには、原稿執(zhí)筆時點で600件を超える注文が入っている。
茅臺アイス、醤香ラテ、茅臺ボンボンショコラに続くコラボ商品となったこのカクテルで、茅臺はジェイ?チョウと手を組んだ。茅臺はなぜこれほどしきりに業(yè)界の枠を超えたコラボを打ち出して、若者を取り込もうとするのか。
アルコール類のアナリストの蔡學飛氏は、その理由としてターゲットの「若年化」を指摘。「若年化」はここ數年の茅臺の商品コラボにおける重要な「キーワード」だ。
艾媒諮詢(iMedia Research)がまとめた統計では、18-30歳の層は23年の中國の2番目に大きいアルコール類消費層であり、39.13%を占める。ただ、若者は白酒への関心が薄く、リンクトインが発表した「若者のアルコール―中國酒類品目イノベーション研究報告」によれば、若者がよく飲むのはビール、ワイン、果実酒で、このうちビールが40%を占めるという。
消費層と消費習慣の変化にともなって、潛在的消費者をどのように育成し、Z世代の広大な市場をどうやって切り開くかが、茅臺が直面している課題だ。
茅臺はこれまでにも、アイスクリーム、醤香ラテ、ボンボンショコラなどのコラボ商品を打ち出すなど、同様の試みを行ってきた。その成果はデータからもわかる。蒙牛乳業(yè)とコラボした茅臺アイスは今年5月までに、累計1000萬個を売り上げた。9月に打ち出した瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)とのコラボ「醤香ラテ」は、発売初日に542萬杯を売り上げ、単品商品として初日の売上高が1億元を突破し、社會現象になるほどの大人気商品となった。同じ9月にはチョコレートブランド?Dove(ダブ)とコラボした茅臺ボンボンショコラも発売し、公式サイトではすぐに完売するほどの人気となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年11月24日
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