雲(yún)南省迪慶蔵族自治州香格里拉市尼西郷湯満村で黒陶を制作する格茸汪堆(66)さん（11月16日撮影?虎遵會(huì)）。

「世界の香格里拉(シャングリラ)」をテーマにした取材活動(dòng)で16日、2000年以上の歴史を誇る中國(guó)の國(guó)家級(jí)無(wú)形文化遺産「尼西黒陶」を生産する雲(yún)南省迪慶蔵（デチェン?チベット）族自治州香格里拉(シャングリラ)市尼西郷湯満村湯堆エリアを取材した。人民網(wǎng)が報(bào)じた。

香格里拉市の中心部から約30キロ離れた所にある尼西郷は昔、茶馬古道（唐の時(shí)代から形成された中國(guó)南西エリアと北西エリアの茶と馬の交易ルート）を利用する人が必ず通過(guò)する場(chǎng)所だった?！改嵛鳌工鲜i語(yǔ)で「太陽(yáng)が昇る場(chǎng)所」を意味している。獨(dú)特な自然條件と地理?xiàng)l件を備え、土壤はミネラルを豊富に含み、黒い陶器「黒陶」の重要な産地となっている。黒陶は茶器や酒器、炊事道具など、現(xiàn)地の人々の生活用品として浸透している。なかでも湯堆の黒陶の技術(shù)が最も有名だ。

黒陶作りには、土を掘って、干し、篩にかけ、成形し、乾燥させ、本焼き後に磨くといった工程があり、完成品は「漆のように黒く、玉のように輝いている」と稱えられている。一部の陶器の生産地では、大規(guī)模生産が行われている一方、尼西黒陶は伝統(tǒng)的な工法に基づき、現(xiàn)在も手作りが続けられている。2008年6月、蔵族の黒陶制作技術(shù)は中國(guó)の第2陣國(guó)家級(jí)無(wú)形文化遺産代表性リストに組み込まれた。

湯満村?村民委員會(huì)の知詩(shī)尼瑪主任によると、尼西郷は職人や見(jiàn)習(xí)いに対して技術(shù)を伝承すると同時(shí)に、民間の工房が発展するよう積極的に働きかけ、黒陶の新製品を開(kāi)発し、マーケティングを展開(kāi)している。2022年の時(shí)點(diǎn)で、尼西郷において黒陶を生産している世帯は約40世帯から108世帯に、制作従事者は45人から150人以上に増加した?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、湯堆エリアには、蔵族黒陶制作技術(shù)代表性伝承人が8人、そのうち國(guó)家級(jí)伝承人が1人いる。

近年、若い世代の職人が育つにつれて、黒陶の花瓶や裝飾品、コーヒーカップといったバリエーションもどんどん増えている。販売ルートもどんどん拡大し、オンラインとオフラインでの販売が平行して発展し、中國(guó)國(guó)內(nèi)外で販売されるようになっている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年11月29日