銭塘江古防潮堤に生き物の通路を建設(shè)
浙江省海寧市百里銭塘総合対策向上プロジェクト尖山區(qū)間の施工現(xiàn)場で27日、「之」の形をした銭塘江古防潮堤がカニが行き來するための「通路」を提供している。これにより、防潮堤の完成後、沿岸の各種の生き物も水と陸の間を自由に移動し、エサを探すことができる。中央テレビニュースが伝えた。
堤防から眺めると、この生物の通路はカニの生存に適した川沿いのアシ地帯から始まり、坂に沿って防潮堤內(nèi)側(cè)の堀に通じている。その全長は約10メートル。生き物が移動しやすいように、通路の內(nèi)部には丸石や土、植物などで覆われている。
生き物の通路のチーフデザイナーである兪演名氏は、「底に砂州の砂とアシを敷き、砂の上にはカニが好む腐肉とエサを置くことで、この通路に入るよう誘導(dǎo)している。ここ最近の効果を見ると、一部のカニがすでにこの通路に入っている」としている。
防潮堤の構(gòu)造が特殊で、その堤の直立面の高度差が3メートルを超えている上、沿線が完全に封鎖されることになるため、防潮堤を挾んだ両側(cè)の生き物のエサ探しと移動が妨げられることになる。そこで防潮堤の生態(tài)保護(hù)に基づき、現(xiàn)地ではプロジェクトの設(shè)計(jì)當(dāng)初より防潮堤の多様な生き物の通路の研究を進(jìn)めていた。そして「生き物の通路設(shè)計(jì)案」を打ち出し、適合性評価を複數(shù)回にわたって行った結(jié)果、最終的にこの生き物の通路を完成させた。尖山區(qū)間の防潮堤の全長は14.4キロ メートルで、沿線には4本の生き物の通路が計(jì)畫されており、カニ類やハリネズミ、ウサギなどの生き物の移動に用いられる。現(xiàn)在は初期段階として通路1本が完成しており、殘りの3本は來年にも相次いで著工する計(jì)畫となっている。
海寧市百里銭塘総合対策向上プロジェクト2期責(zé)任者の徐超氏は、「この通路は完成後は隠れてしまうので、堤防の道路の自動車通行と堤防の防潮基準(zhǔn)に影響することはない」としている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年11月29日
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