ピアノの販売臺數(shù)が減少していることが中國のソーシャルメディアで最近、大きな話題となっている。

四川省成都市の竜江路でピアノを販売する楽器屋を取材すると、ほぼすべての店のピアノの販売臺數(shù)が減少していることが分かった。減少幅は最大で50％、小さい場合でも20％だった。中國楽器協(xié)會の統(tǒng)計によると、2023年1-9月期、楽器業(yè)界の一定規(guī)模以上の企業(yè)（年売上高2000萬元＜1元は約20.6円＞以上の企業(yè)）232社の売上高は前年同期比で21.28％減、利益は同43.35％減だった。業(yè)界全體の利益率は6.59％にとどまった。

ピアノを販売して20年以上になるという男性?陸さんは、「以前なら、子供が好きかどうか、ピアノの才能があるかなどにかかわりなく、習(xí)わせていた。でも今は、習(xí)う必要があるか、経済的余裕があるかなどを考える人が増えた」とする。この點について、ある業(yè)界関係者は、「音楽を含めた蕓術(shù)関連の教育に対して、多くの人は理性的になっている」との見方を示している。

中古ピアノの業(yè)界関係者?唐さんは取材に対して、「ピアノの販売臺數(shù)が減少しているのは、ここ約10年のピアノブームとも関係がある。ピアノを所有している人が増えると、新しいピアノの購入に対するニーズは低下する」とした。

ピアノの販売臺數(shù)は減少しているものの、エレキギターやエレキベースを販売する楽器屋のオーナーによると、「例年と比べると、エレキギターやエレキベースの売上高は上昇した」としており、「上昇幅は約20％だった。エレキギターやエレキベース、ドラムなどのレッスン生も例年に比べて増えた」という。

「楽隊的夏天（The Big Band）」といったミュージック系バラエティー番組が近年、中國で人気を集めているのを背景に、ロックミュージックが大人気となっている。それに伴い、エレキギターやエレキベース、ドラムなどを習(xí)う人が増えているというわけだ。

中國楽器協(xié)會の関係者は取材に対して、「エレキギターやエレキベースといった電気楽器は、アコースティック楽器と比べると、確かに新しい文化消費の注目ポイントとなっている。電気楽器は、若者の文化消費心理にマッチしている」との見方を示した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年1月26日