中國のブレイン?マシン?インターフェースに進展 「念」でカーソルを操作
北京天壇病院は22日、同病院のチームは清華大學のチームと共同で低侵襲ワイヤレスブレイン?マシン?インターフェース(BMI)技術を利用し、高度の対麻痺患者が「念じる」ことでカーソルを操作できるようにした。中國のBMI技術の新たなブレイクスルーを実現した。同技術は高度の対麻痺や筋萎縮性側索硬化などの神経機能障がい患者に全く新しいリハビリ治療の方向性を提供し、患者の生理機能回復と社會復帰の希望をもたらしている。北京日報が伝えた。
患者が注視していると、畫面の赤い球が青い球に向かいゆっくり移動し、近づき、重なった。
脳によるカーソル操作を実現した患者は35歳の男性で、5年前の想定外の事故で高度の対麻痺になり、運動機能を完全に失った。同病院神経外科の賈旺教授は2023年12月19日にチームを率い、患者の低侵襲ワイヤレスBMI埋め込み手術に成功した。チームは手術中に患者の神経細胞を守るため、巧みに電極の適切な位置を見つけた。それは脳中心溝前後の運動と感覚を司る機能エリアの硬膜外で、電極と脳組織との直接的な摩擦を回避した。
チームは手術中にナビゲーション、神経電気生理學モニタリング、複合現実(MR)イメージング技術などの手段を用い、複數の比較検証を行い、電極の正確な測位と脳波の安定性を保証した。
賈氏は、「チームは體外裝置を通して脳內のコイルにワイヤレス給電を行い、電気生理學データを伝送するとともに、脳信號の解読?分析を行った。同時にチームは外部設備を制御する指令を出し、患者のワイヤレスBMIリハビリアシストを行い、遠隔指導を実現した」と説明した。
患者は2ヶ月間のリハビリを経て、「念じる」ことで、空気圧式で手指の動作をアシストする手袋のような裝置を操作して水入りのボトルをつかむなど、BMI運動の補助的機能をいち早く実現した。チームのたゆまない努力により、患者は今や一般的な家庭環(huán)境で、「念じる」だけでパソコンの畫面のカーソルを操作できるようになった。
賈氏は、「チームは今後のリハビリ計畫で、患者が「念じる」ことで電子書籍のページをめくり、カーソルをクリックし確認できるよう訓練し、患者と電子デバイスのインタラクションを強化する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年2月23日
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