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    遡上するコイの「恩返し」 青海省?青海湖

    人民網(wǎng)日本語版 2024年07月04日15:24

    青海省では6月になると、「青海湖裸鯉(Gymnocypris przewalskii)」と呼ばれる同省にある青海湖の固有種のコイが川を遡上する季節(jié)となる。「青海湖裸鯉」は川を遡上して、淡水の河川で産卵する。夏になると、大量の「青海湖裸鯉」が川を遡上する様子を一目見ようと、多くの観光客が青海省にやって來る。現(xiàn)地の人々は、「私たちが保護(hù)した魚が恩返ししてくれている」と喜んでいる。人民網(wǎng)が報(bào)じた。

    コイが遡上するきれいな川に飛來した鳥(撮影?楊啓紅)。

    コイが遡上するきれいな川に飛來した鳥(撮影?楊啓紅)。

    青海省剛察(カンツァ)県伊克烏蘭郷の蘭科先郷長は、「以前、川にはあまり魚がおらず、そのサイズも小さかった。でも、ここ數(shù)年は目に見えて數(shù)が増え、サイズも大きくなった。生態(tài)環(huán)境保全の意識(shí)は、伊克烏蘭郷の人々の心に刻み込まれており、魚が増え、野生の動(dòng)物も戻って來た。これら多くの変化はどれも目に見える変化だ」としみじみと語った。

    次の世代に命を繋ぐコイの遡上を守るため、剛察県の複數(shù)の関連當(dāng)局は協(xié)力して宣伝PRの強(qiáng)化や24時(shí)間態(tài)勢の監(jiān)視スポットの設(shè)置、パトロールスタッフによる徒歩によるパトロールのほか、車やドローンなどによるパトロールを?qū)g施し、布哈河や沙柳河、泉吉河、哈爾蓋河などの主な産卵ポイントの保護(hù)管理を行い、水産資源である水生生物のしっかりした保護(hù)に取り組んでいる。

    剛察県総合行政執(zhí)法局の職員?格日尖措さんによると、「パトロール中に淺瀬にはまってしまったコイを発見した場合は直ちに産卵できる安全な場所まで移す措置を講じている。これまでに3000匹以上のコイを助けてきた」という。

    青海湖景勝地の保護(hù)利用管理局によると、魚を保護(hù)するためにこれまで6回にわたって禁漁を?qū)g施してきたのが功を奏し、「青海湖裸鯉」の個(gè)體數(shù)は少しずつ増え、2023年には12萬300トンにまで回復(fù)した。そして、「青海湖裸鯉」は、絶滅危懼種から、危急種に格下げされた。

    コイの個(gè)體數(shù)が増えたことで、周辺の住民にも多くの益がもたらされている。

    遡上する「青海湖裸鯉」( 撮影?楊啓紅)。

    遡上する「青海湖裸鯉」( 撮影?楊啓紅)。

    泉吉河の「青海湖裸鯉」の遡上を見物できるエリアで、ヤクの角で作った櫛やマニ車、カラフルな石でブレスレット、チベット族の特色あるペンダント、ネックレスといった現(xiàn)地ならではの特色あるグッズを販売する店を出している郭永忠さん(55)は、「地元の人々のほとんどは放牧で生計(jì)を立てているが、『青海湖裸鯉』が増えて、観光客も増え、景勝地も発展し始めた。私もその恩恵にあずかっている。商品の売れ行きは申し分ない。毎年、『青海湖裸鯉』が遡上する3-4ヶ月で數(shù)萬元(1元は約22.2円)は稼げる」と満面の笑顔で語った。(編集KN)

    「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月4日

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