中國の何氷嬌選手がスペインのピンバッジを手に表彰臺に 世界から稱賛のコメント
パリ五輪のバドミントン女子シングルス表彰式が5日に行われ、銀メダルを獲得した中國の何氷嬌選手が、スペイン五輪委員會のピンバッジを手に表彰臺に上がり、その行動に注目した海外メディアから稱賛が寄せられている。新華社が報じた。
パリ五輪のバドミントン女子シングルス表彰式でスペイン五輪委員會のピンバッジを手に表彰臺に上がった何氷嬌選手(撮影?任正來、寫真編集?田光雨)。
試合後の記者會見で、何選手はスペイン五輪委員會のピンバッジを手に表彰臺に上がった理由について、「このピンバッジはスペインチームからもらった。準(zhǔn)決勝で対戦したカロリナ?マリン選手は試合中に負(fù)傷して、棄権せざるを得なくなってしまった。マリン選手は素晴らしい選手であり、ライバルでもあるので、私も悲しかった。彼女のような懸命な戦いぶりで決勝に臨みたいと思った。彼女が一日も早く快復(fù)することを願っている」と語った。
國際オリンピック委員會 (IOC)は同日、SNSアカウントに、ピンバッジを手に表彰臺に上がった何選手の寫真を掲載し、この中國人選手の勝敗だけではない素晴らしい計らいについて、「これこそがオリンピックのオリンピズムの意義だ」と絶賛した。スペイン五輪委員會もSNSで、「最高のオリンピズムだ」と何選手に感謝を示した。
IOCのSNSアカウントの投稿。
スペインの多くのメディアも、何選手の粋な計らいを報道。あるニュースサイトは、「ここ數(shù)時間の間に、この何気なく、素敵なリスペクトが、SNSを通して世界各地に拡散しており、特にスペインのスポーツファンのお気に入りとなっている」と伝えた。
今大會においてメダル候補とみられていたスペインのマリン選手(31)は、予想通りの活躍で、準(zhǔn)決勝まで順調(diào)に勝ち進(jìn)んでいた。しかし、第1セットを先取し、第2セットも有利に進(jìn)めていた何選手との試合中に、右膝を負(fù)傷。サポーターをしてコートに戻ろうとしたものの、怪我は深刻で、棄権を余儀なくされた。
今月4日、右膝を負(fù)傷してしまったスペインのマリン選手(寫真手前)を心配そうに見つめる中國の何氷嬌選手(撮影?賈浩成)。
膝の負(fù)傷を乗り越えてパリ五輪に出場したマリン選手に多くの選手が勵まされていた。そして、たくさんの勵ましのメッセージを受けたマリン選手は6日、SNSにおいて、応援する全てのファンに感謝を示したほか、「私は決勝でいいプレーをできるよう、何選手を応援していた。スポーツマンシップが何よりも大切なものだから。表彰臺での瞬間は、これまで私がしてもらった最も素敵な行動の一つであり、私は彼女に感謝し続ける」と綴った。(編集KN)
何氷嬌選手に感謝する思いを伝えたマリン選手の投稿。
「人民網(wǎng)日本語版」2024年8月8日
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