中國科學(xué)院チョモランマステーション チョモランマ地域の科學(xué)調(diào)査本拠地
西蔵(チベット)自治區(qū)定日(ティンリ)県のチョモランマ(エベレスト)國家公園內(nèi)、チョモランマ登山ルートの途中、ベースキャンプから約50km離れた場所に、赤みがかった黃色の2階建ての建物がある。その前には、さまざまな形狀の観測機(jī)器が設(shè)置された広い敷地があり、ひときわ目を引く。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
ここが、中國科學(xué)院青蔵高原(チベット高原)研究所が建設(shè)?運(yùn)営する「西蔵珠穆朗瑪(チョモランマ)特殊大気プロセス?環(huán)境変化國家野外科學(xué)観測研究ステーション」(略稱?チョモランマステーション)だ。ここは、チョモランマの大気と環(huán)境の総合的観測?研究を行う野外観測所であると同時に、科學(xué)者たちがチョモランマ地域で科學(xué)研究活動を行う本拠地となっている。晴れた日には世界最高峰の本拠地頂上をはっきり眺めることができる。
チョモランマステーションの観測主管である席振華氏は、ここで11年間勤務(wù)している。席氏によると、チョモランマステーションは2005年に完成。當(dāng)初はテントから始まったが、徐々に設(shè)備と機(jī)器の整った総合観測研究ステーションに発展し、2021年には69の國家野外科學(xué)観測研究ステーションの1つに認(rèn)定された。
チョモランマステーションの標(biāo)高は4276m、定日県扎西宗郷に位置し、定日県政府所在地から約80km、拉薩(ラサ)から約650km離れており、観測所と事務(wù)?生活エリアの2つのエリアから構(gòu)成されている??茖W(xué)調(diào)査?研究者に本拠地としてより良いサービスを提供するため、野菜?果物栽培用の溫室とハーフサイズのバスケットボールコートも設(shè)置されている。
中國科學(xué)院チョモランマステーション內(nèi)の観測機(jī)器。高低2つの円弧狀の山頂の間に浮かぶ雪峰が世界最高峰のチョモランマだ。(撮影?孫自法)
チョモランマステーションには、チョモランマ地域の生態(tài)と景観の地理的特徴を代表する複數(shù)の野外観測サンプル地がある。約1.3ヘクタールの高山低木(標(biāo)高4650m)1ヶ所、約100平方メートルの高山牧草地(標(biāo)高4475m)3ヶ所、高山砂礫(標(biāo)高5200m)、氷河末端(標(biāo)高5820m)、氷河峠(標(biāo)高6500m)などの観測ポイントだ。
チョモランマステーションの科學(xué)的目標(biāo)は、大気、氷河、生態(tài)、地球物理の観測研究によって、喜馬拉雅(ヒマラヤ)山域の大気プロセス、地表過程、地下プロセス及びそれらと中國、東アジア、さらには地球規(guī)模の気象?気候変動との関係を正しく理解するとともに、科學(xué)的観測?実験、科學(xué)教育の拠點(diǎn)とすることだ。
中國科學(xué)院青蔵高原研究所の韓存博研究員は、毎年不定期にチョモランマステーションを訪れ、観測機(jī)器の設(shè)置や保守、関連研究を行っている。韓氏によると、チョモランマ地域は、青蔵高原、さらには世界で最も複雑な地形と地表條件を持つ地域の1つだ。この地域の大気ー陸面相互作用のプロセスを研究し、そのエネルギーと水循環(huán)の法則を解明することは、地球規(guī)模の変化とチョモランマ地域の関係を深く理解するのに資するだけでなく、地域の気象予報と気候予測の精度向上にとっても重要な意義を持つ。チョモランマ地域の観測データは長年不足していたが、チョモランマステーションの設(shè)立によりその空白が埋められ、気象、環(huán)境、生態(tài)、水文など複數(shù)分野の貴重な総合観測データが得られるようになった。これらのデータは、青蔵高原の複雑な山地の大気ー陸面相互作用のプロセスへの理解を深め、數(shù)値モデルやリモートセンシングインバースアルゴリズムを改善するための科學(xué)的データを提供している。
中國科學(xué)院チョモランマステーション。観測機(jī)器はまるで月を探査しているようだ。(撮影?孫自法)
チョモランマステーションの完成以來、米國、日本、ドイツ、オーストラリア、スウェーデン、スイスなどの國から延べ100人以上の研究者が訪れ、研究交流活動を行ってきた。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年8月19日
注目フォトニュース
関連記事
- 2024年黃河全域科學(xué)調(diào)査、西安で始動
- 中國の科學(xué)者が2種の新鉱物を発見 國際鉱物學(xué)連合が認(rèn)証?命名
- 中國、次世代地球観測システムを開発
- 7.89m! 中國、黃海海域大口徑柱狀堆積物の最長サンプリング記録を更新
- 中國、南極の「麒麟氷底湖」の掘削を予定
- 中國の南極秦嶺基地が運(yùn)用開始 中國が発表した南極の地名は364に
- 中米科學(xué)者、2億年以上前の大絶滅の時期を正確に測定
- 中國の深部砂巖塩水層、CO2貯留に適していることが試験で証明
- 世界初! 內(nèi)蒙古で重希土類新鉱物を発見
- 中國初の獨(dú)自開発裝備で測量作成した3000m深海地質(zhì)探査畫像が完成
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn