20キロをわずか5分で! 「空飛ぶクルマ」は近い將來に普及するか
電動垂直離著陸機(eVTOL)は「空飛ぶクルマ」とも呼ばれる。
四川省自貢市のある汎用空港でこのほど、翼幅16メートル、最大離陸重量2.5トン、定員最大6人の航空機が、飛行中に複數(shù)のパラメータチューニングのテストを行った。
上海沃蘭特航空技術(shù)有限責(zé)任公司の董明最高経営責(zé)任者(CEO)は、「これは中國民用航空華東地區(qū)管理局が受理した初の旅客輸送有人eVTOLプロジェクト。このタイプのeVTOLは200-400キロメートルの短距離輸送に適しており、現(xiàn)在、中國國內(nèi)の受注意向だけでもすでに700機を超えている」と説明した。
ヘリコプターをはじめとする相対的に成熟した交通手段と比較した場合、eVTOLにはどのような優(yōu)位性があるだろうか。
中國航空工業(yè)集団有限公司の民用機システム工學(xué)研究センターの王戦超常務(wù)副センター長は、「ヘリコプターに比べ、eVTOLは電動化、スマート化、無人化などの面での優(yōu)位性が明らかだ。eVTOLはバッテリーが動力になり、運航コストがより低く、さらにグリーンで低炭素だ。同時に、eVTOLは複數(shù)のローター、複數(shù)の動力源、パラシュートを搭載するなどの設(shè)計を取り入れることができ、安全面のバックアップがよりしっかりしており、自動運転の條件が備わっている」と分析する。
資料寫真
大まかな統(tǒng)計によると、中國製のeVOTLは20數(shù)種類あり、そのうち億航智能設(shè)備(広州)有限公司(億航智能)が開発した「EH216-S」は、中國民用航空局(民航局)が発行する有人自動運転航空機システムの型式証明、耐空証明、製造許可証を取得している。また、上海峰飛航空科技有限公司が開発した「V2000CG」は、世界初の型式証明を取得したトンクラス大型eVTOLだ。中航通用飛機有限責(zé)任公司が開発した5人乗りの「AG-EX」縮小サイズの技術(shù)検証機も、テスト飛行と開発の段階にある。
eVTOLの応用シーンは広く、旅客輸送、救急?救助、物流?配送、低空域観光などさまざまなシーンでの応用に大きな可能性がある。
少し前には、峰飛航空のeVTOLが初めて長江橫斷飛行に成功し、20キロメートルを超える飛行距離をわずか5分で飛んだ。同じ行程を車で移動すれば約25分かかる。前出の王常務(wù)副センター長は、「旅客輸送はeVTOLの最もポテンシャルを秘めた応用シーンになると予想される。eVTOLは低空域を高速で飛行し、作業(yè)を柔軟に行うことができ、地上交通の渋滯を効果的に緩和し、都市內(nèi)の空中交通、短距離の都市間空中交通などの新業(yè)態(tài)の育成を加速させることができる」と分析する。
研究機関の試算によれば、昨年の中國eVTOL市場の規(guī)模は9億8000萬元(1元は約19.9円)で、2024年は17億2000萬元に増える見込みだ。また、2040年までに世界のeVTOL市場の規(guī)模は1兆ドル(1ドルは約141.9円)を超え、中國市場のシェアは20%以上になる見通しだという。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年9月11日
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