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中國(guó)のハイブリッド稲、世界の食糧不足を解決

人民網(wǎng)日本語版 2024年12月04日10:21

「香りが良く、かむと甘い味がする」。湖南ハイブリッド稲研究センターの食味検査室に入ると、アツアツの白米がちょうど炊きあがっていた。器に盛ると粒立ちしていて、歯ごたえがあり、粒張りがよく甘い後味が広がる。今やこのような米がより多くの発展途上國(guó)の食卓にのぼるようになっている。中國(guó)新聞社が伝えた。

ハイブリッド稲栽培は中國(guó)が初めて海外に譲渡した農(nóng)業(yè)テクノロジーで、國(guó)連食糧農(nóng)業(yè)機(jī)関(FAO)から発展途上國(guó)の食糧不足問題を解決するための最優(yōu)先技術(shù)として挙げられている。1979年よりハイブリッド稲は五大陸の70ヶ國(guó)近くに広がり、海外での栽培面積が800萬ヘクタール近くにのぼっている。

湖南ハイブリッド稲研究センター及び袁隆平農(nóng)業(yè)ハイテク股份有限公司本部のデジタル操縦室のディスプレイ。撮影?蔣文月

湖南ハイブリッド稲研究センター及び袁隆平農(nóng)業(yè)ハイテク股份有限公司本部のデジタル操縦室のディスプレイ。撮影?蔣文月

海外の稲のほとんどは、東南アジア、南アジア、アフリカなどの「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設(shè)國(guó)で栽培されている。湖南ハイブリッド稲研究センター及び袁隆平農(nóng)業(yè)ハイテク股份有限公司(以下「隆平ハイテク」)黨委員會(huì)副書記で副総裁の紀(jì)紹勤氏は、「稲は生態(tài)適応性が低く、中國(guó)の高収量品種を熱帯の多雨地帯で直接栽培すれば、深刻な病蟲害に見舞われ収穫できない可能性が高い。そのためハイブリッド稲の真の海外進(jìn)出は、研究開発を先に行い、現(xiàn)地化育種に注力するべきだ」と述べた。

隆平ハイテクは「ハイブリッド稲の父」と呼ばれる袁隆平院士が1999年に主要?jiǎng)?chuàng)設(shè)者となって設(shè)立したものだ。世界10大種子企業(yè)の一つとして、商業(yè)化育種システムやスマート育種プラットフォームなどを中核とする獨(dú)自イノベーションシステムを持ち、ハイブリッド稲の市場(chǎng)シェアで世界1位になっている。

2004年、隆平ハイテクは海南熱帯ハイブリッド稲研究センターを設(shè)立。07年よりフィリピン、パキスタン、インド、ベトナムで相次いで研究開発センターを設(shè)立し、各國(guó)の優(yōu)良遺伝資源との交配により世界的な「シャトル育種」を?qū)g現(xiàn)。隆平ハイテクのハイブリッド稲34品種が海外での審査に合格しており、フィリピンとパキスタンのハイブリッド稲市場(chǎng)で1位のシェアを持っている。

「中國(guó)種業(yè)10人の傑出した人物」に選ばれた隆平ハイテクの楊遠(yuǎn)柱首席専門家は、「パキスタンは今夏、稀に見る高溫に見舞われた?,F(xiàn)地の多くの輸入ハイブリッド稲の結(jié)実率は5?10%にとどまったが、我々が現(xiàn)地で選び育てた高溫に強(qiáng)い品種の結(jié)実率は50?60%に達(dá)した」と述べた。

湖南ハイブリッド稲センターのDNA検査室で、種籾を選別する研究者。撮影?蔣文月

湖南ハイブリッド稲センターのDNA検査室で、種籾を選別する研究者。撮影?蔣文月

1984年、袁隆平院士は湖南ハイブリッド稲研究センターを創(chuàng)立し、初代センター長(zhǎng)に就任した。同センターは現(xiàn)在まで30期以上のハイブリッド稲技術(shù)研修コースを?qū)g施。80以上の國(guó)?地域の2000人以上の専門家?學(xué)者?政府関係者が訪れ、交流し、研修や學(xué)習(xí)を行っている。

湖南省農(nóng)業(yè)科學(xué)院副院長(zhǎng)で、湖南ハイブリッド稲研究センター黨委員會(huì)書記の許靖波氏は、「センターは近年、マダガスカルと共同で4つの新品種を開発し、2.5?3倍の増産を?qū)g現(xiàn)した。現(xiàn)地の額面が最大の紙幣にはハイブリッド稲の模様が印刷されている」と述べた。

中國(guó)?マダガスカルハイブリッド稲「一帯一路」共同実験室の設(shè)立が今年10月に承認(rèn)され、建設(shè)が始まった。袁隆平院士の教え子で、湖南ハイブリッド稲研究センター副センター長(zhǎng)の李莉氏は、「年末には技術(shù)チームがマダガスカルに行き、現(xiàn)地の大學(xué)と作業(yè)を?qū)g施する。これはアフリカ向けのハイブリッド稲技術(shù)イノベーションセンター、そして一帯一路共同建設(shè)國(guó)間の國(guó)際科學(xué)研究協(xié)力モデルになるだろう」と述べた。

袁隆平院士は生前、しばしば「高く成長(zhǎng)したイネの下で涼む」と「ハイブリッド稲を全世界に普及させる」という2つの夢(mèng)を持っていた。全世界の稲田の半分でハイブリッド稲を栽培すれば、1ヘクタール當(dāng)たり2トンの増産として計(jì)算すると、さらに4億人から5億人を多く養(yǎng)うことができるという。(編集YF)

「人民網(wǎng)日本語版」2024年12月4日

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