電気ストーブの前に集まる成都動(dòng)物園のヒヒ（12月24日撮影?張浪）。

二十四節(jié)気の22番目「冬至」を越え、四川省の成都動(dòng)物園は動(dòng)物たちが冬を暖かく快適に過ごすことができるよう一連の対策を講じている。24日に、成都動(dòng)物園を取材したところ、溫風(fēng)ヒーターや電気ストーブ、電気式床暖房といった「越冬神器」がすでに設(shè)置されていた。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

それぞれの動(dòng)物の習(xí)性やニーズに合わせて、動(dòng)物園は様々な防寒対策を講じている。例えば、チンパンジーやコモンリスザル、ワオキツネザルといった霊長(zhǎng)類の動(dòng)物の場(chǎng)合、床暖房の上で、快適に休んだり、遊んだりすることができるようになっている。ゾウやサイといった大型の動(dòng)物が過ごす部屋は、溫風(fēng)ヒーターで室內(nèi)を暖かくしたり、エアコンで溫度を調(diào)整したりしている。爬蟲類館では、カメやワニ、ヘビなどが、快適な溫度の水の中で過ごせるようになっている。

成都動(dòng)物園の爬蟲類館で快適に過ごすニシキヘビ（撮影?陳選斌）。

爬蟲類館內(nèi)には気溫を測(cè)る溫度計(jì)が至る所に設(shè)置されている。ヘビやトカゲ、リクガメといった爬蟲類は溫度に敏感で、低溫に長(zhǎng)時(shí)間さらされると、命にかかわることさえあるからだ。そのため、動(dòng)物園は、溫風(fēng)ヒーターや電気式床暖房などを設(shè)置しているほか、一部にヒーター付き照明を設(shè)置して、一定の溫度勾配を設(shè)け、爬蟲類が必要に応じて照明の下で、「日光浴」をして暖を取ることができるようにしている。

成都動(dòng)物園の関係責(zé)任者によると、「一部の動(dòng)物は野外で寒さにある程度耐えることができるが、成都の気候條件下ではやはり快適とは言えない。成都の冬は濕度が高く、気溫が低いという特徴に合わせて、防寒対策を講じることが必要となる」としている。

ただ、動(dòng)物たちは、長(zhǎng)時(shí)間にわたって暖房器具の周りにいると、活動(dòng)したがらなくなってしまう。動(dòng)物たちが運(yùn)動(dòng)不足になり、太ってしまうことがないように、飼育員らは、様々な玩具を用意するなど環(huán)境エンリッチメントに取り組んでいる。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年12月25日