ドローンが熱々のミルクティーを正確に送り屆け、ヘリコプターに乗って都市の年越しを上空から眺め、「雲(yún)の上で通勤」で長江デルタの距離が分刻みに短縮……。浙江省杭州市では現(xiàn)在、「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態(tài))という手が屆かないように思われる概念が、知らぬ間に人々の生活に浸透している。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

低空経済は國家戦略的新興産業(yè)として、都市の経済成長の新たな原動力になりつつある。杭州には現(xiàn)在、低空経済産業(yè)チェーン関連企業(yè)が400社近くある。物流輸送から農(nóng)業(yè)植物保護(hù)、文化観光から都市通勤に至り、低空経済の応用シーンが大きなポテンシャルを示している。

「低空＋文化観光」、空中文化観光の新體験を切り開く

夜になると、杭州の銭塘江の両岸がライトアップされる中、観光客はヘリに乗り、川沿いの夜景を一望している。

新年に際し、杭州市上城區(qū)は新連通航と共同で、銭塘江City Fly夜間飛行遊覧航空路線を開設(shè)した。この航空路線の名稱は「銭塘盛世」で、15分の飛行で奧體博覧城、銭塘江大橋、六和塔、西湖景勝地などの象徴的な景観をカバーし、杭州の歴史と現(xiàn)代の活力をつないでいる。

銭塘江観光航空路線の初飛行は早くも昨年11月に完了した。現(xiàn)在まで400人余りの観光客が空から「銭塘盛世」を眺めている。今年の元日には多くの観光客がわざわざ他地域から駆けつけ、銭塘江City Fly年越しを體験した。

「低空＋ビジネス」、空中通勤の新時代を切り開く

「低空航空路線」に加わる航空會社が増え、杭州は「區(qū)と區(qū)を結(jié)ぶ通航」から長江デルタに至る40分空中ビジネス圏を徐々に構(gòu)築している。

杭州初の空中ターミナルビルが昨年12月、浜江區(qū)世茂智慧之門で正式に運(yùn)用開始された。市民は「玄関先」のターミナルビルで「低空バス」を體験でき、チケット購入、保安検査、乗り降りなどのワンストップ飛行サービスを満喫できる。

ヘリなのに「低空バス」と呼ばれるのはどういうことか。航空會社「高直&傲程」の共同創(chuàng)業(yè)者である丁煒氏は、ヘリは空中観光路線を切り開くためではなく、多くの場合はA地點からB地點への移動用だとしている。

丁氏は、「浜江區(qū)には多くのハイテク企業(yè)があり、低空バスの潛在的な需要が非常に旺盛だ。當(dāng)社はすでに杭州湘湖、銭江新城、未來科技城、さらには紹興稽山大禹陵などの異なる地域を結(jié)ぶ航空路線を開設(shè)した」と述べた。

杭州來福士広場の屋上に位置する上城區(qū)1號ターミナルビルは、華東地域初の中心市街地ビル屋上実體化運(yùn)営の一般航空ターミナルビルだ。同ターミナルビルは上海、嘉興、湖州などをカバーする都市間航空路線を続々と開設(shè)し、長江デルタの低空交通ネットワークの建設(shè)を後押しする予定だ。

「低空＋物流」、空中消費の新業(yè)態(tài)が充実に

元日に杭州市余杭區(qū)徑山鎮(zhèn)小古城村を観光している袁さんは、ドローンが屆けるミルクティーを受け取った。これは低空経済の一般普及のミクロな縮図だ。

中國初の「低空＋高速鉄道」都市間連絡(luò)輸送シーンが昨年12月25日、杭州に登場した。血液の速達(dá)便を積んだ2機(jī)のドローンが杭州の浙江省血液センターから離陸し、中鉄快運(yùn)の作業(yè)員に移送され、杭州東駅から高速列車に搭載され出発した。23分後に紹興北駅に、74分後に臺州駅に到著した。速達(dá)便は駅に到著した後、さらにドローンによって紹興と臺州の血液センターに移送された。

ドローン提供側(cè)の責(zé)任者は、「従來の自動車による配送と比べると、『低空＋高速列車』モデルの輸送定時率は90％以上で、輸送の総合的なコストを3割以上削減する。今回の輸送を擔(dān)當(dāng)したドローンの飛行速度は72km/h、航続距離は30kmで、悪天候でも安定的に飛行できる」と述べた。

未來はすでに到來した。ドローンの広範(fàn)な応用から一般航空の持続的な発展に至るまで、杭州は科學(xué)技術(shù)イノベーション能力及びインフラ整備により、「低空＋物流」「低空＋文化?スポーツ?観光」「低空＋醫(yī)療」「低空＋旅客輸送」などの低空経済の新業(yè)態(tài)?新シーンを全面的に育成している。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年1月7日