11月21日、貴州省黔東南州雷山県では伝統(tǒng)の苗年(苗族のお正月)に備え、苗族の李碧武さんが苗族の人々が年越しや結(jié)婚式に必要とする竹かごの制作に追われていた。今年66歳になる李さんは貴州省雷山県丹江鎮(zhèn)排卡村に生まれ育ち、竹細(xì)工に従事すること30余年、地元でも有名な苗族花かご作りの名人である。竹かごの工程は煩雑で、竹を伐採し、割り、剝ぎ、削って竹ひごを作り、最後に編み上げて作る。普通の花かごを作るにはおよそ10本の竹、70本余りの竹ひごを必要とする。李さんが竹かごを作るのに使うのは俗に「煙竹」と呼ばれる細(xì)身で節(jié)が小さい種類の竹である。山に入って材料を選び、およそ10日間ほど竹を完全に乾燥させ、竹が黃色く変色して初めて竹細(xì)工に用いることが可能となる。黃みを帯びた竹で作られた花かごは人気があるそうだ。1本の鉈と1挺のノコギリが李さんの工具。李さんの熟練した技をもってしても、1日に1つの竹かごを完成させるのが精一杯。近年では地元で竹細(xì)工を作る人が少ないため、苗年の市場がたつと、李さんの作った竹細(xì)工は市場でも苗族の人々から大変人気がある。李さんの2人の息子も竹細(xì)工の技を引き継いでいるものの、竹細(xì)工の仕事は面白みに欠けるので、出稼ぎに行ってしまい、彼の技を継承したがらないそうだ。雷山県排卡村でも昔は2、30人もの竹細(xì)工職人がいたが、継承者がいないため、現(xiàn)在も竹細(xì)工の生産に関わっているのは60代の4人だけとなっている。中國新聞網(wǎng)が伝えた。(編集TG)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年11月23日
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