世界的に有名なピアニスト、ユンディ?リー(李雲(yún)迪)が7日夜、東京蕓術(shù)劇場(chǎng)(東京都豊島區(qū))コンサートホールで「オール?ショパン?リサイタル」を開催し、「ピアノ王子」は非の打ち所のない完璧な演奏を披露、日本の音楽ファンから鳴り止まぬ拍手が送られ、公演は無(wú)事に成功した。人民網(wǎng)が伝えた。
高いピアノスキルに聴衆(zhòng)感服
7日に開かれた東京での公演は、「ユンディ?リー日本公演2016」の6ヶ所目であった。今年の日本公演は2週間かけて全9ヶ所で行われ、5月29日に石川県に始まり、すでに北海道、茨城、愛知、大阪での公演を成功させ、9日から最終日の12日までには広島、新潟、埼玉と続く。
7日、ユンディ?リーはショパンのバラード全4曲と24のプレリュードを披露、さらに聴衆(zhòng)の鳴り止まぬアンコールの拍手に応え、中國(guó)民謡「彩雲(yún)追月」等を加えて披露した。ユンディ?リーの日本での人気は非常に高く、かつての日本公演同様、7日の東京蕓術(shù)劇場(chǎng)での公演もほぼ満席となった。公演後にはNHKの獨(dú)占インタビューに応じ、夜10時(shí)に會(huì)場(chǎng)を離れる際には多くの日本人ファンが見送りに詰め掛けた。
ユンディ?リーは2000年、弱冠18歳にしてショパン國(guó)際ピアノコンクールにおいて歴代最年少優(yōu)勝を果たしており、中國(guó)人として初めてその大賞に輝いた人物でもある。翌2001年には日本を訪れ、同コンクール後初の海外公演を成功させるとともに、その並外れたピアノスキルで日本の聴衆(zhòng)を感服させた。2012年からの數(shù)年間は毎年日本で各種公演を開催しており、日本はユンディ?リーにとって海外公演最多國(guó)となり、多くのファンがいる。
巨大な寶庫(kù)―ショパン作品
ユンディ?リーは歐州、北米、そして今回の日本公演以外にも、今年7月には中國(guó)國(guó)內(nèi)の北京、上海、南京、深セン等6都市での公演も控えているが、テーマはいずれもショパン。彼にとってショパンは特別な意義をもつのだ。今年5月に北京で人民網(wǎng)のインタビューに応じた際に彼は、「ショパンのどのシリーズも作品數(shù)は非常に多く、日本で演奏するバラード全4曲と24のプレリュードはショパン作品の中でも非常に重要な二大作品である」と紹介している?!?4のプレリュード」はショパン音楽の集大成で、難易度が高く、その一方で蕓術(shù)的レベルの最も深いショパン作品だとユンディ?リーは考える。
ユンディ?リーにとってショパンは巨大な寶庫(kù)であり、彼のショパンへの理解も絶えず深まりをみせている。彼はインタビューにおいて、「同じ作品であっても、その時(shí)その時(shí)で作品に対する感情や理解が異なる」と述べている。10年來(lái)、ユンディ?リーはショパンのソナタ、ポロネーズ、幻想曲、そして今回のバラードと24のプレリュードといった作品を演奏してきたが、今後も他の作品に挑戦する可能性があり、演奏するたびに彼のスキルは高まりをみせ、ショパンへの理解は深まり続けることだろう。
海外公演でのアンコールに応える際はいつも中國(guó)民謡を選ぶ。今回の東京公演でも広東省の民謡「彩雲(yún)追月」を披露した。數(shù)年前には中國(guó)民謡アルバムも発表しており、「民族的なものは世界的なものでもある」と述べている。ショパンの音楽もまたポーランドの民族音楽であり、「マズルカ」や「ポロネーズ」などいずれも民間の蕓術(shù)要素を源とする民族の特色ある音楽の代表で、世界各國(guó)で愛されている?!钢袊?guó)にもこれほど多くの民族の特色ある曲があり、『彩雲(yún)追月』も中國(guó)の伝統(tǒng)文化を代表する曲だ」と語(yǔ)る。
中國(guó)音楽を広めるともに、ユンディ?リーは海外で暮らす華人にも心を配っている。「海外で家族同様の祖國(guó)の同胞、とりわけ音楽ファンが會(huì)場(chǎng)を訪れてくれることは、私にとって最も大きな勵(lì)みとなり、故郷のことを懐かしく思い出す。そんな想いで祖國(guó)の音楽を公演するときには特別な幸せを感じることができる」と語(yǔ)る。
巨大な潛在力をもつ中國(guó)音楽
ユンディ?リーの音楽界での成功の歩みは、中國(guó)の古典音楽の発展をある程度推し進(jìn)めたということができるだろう。彼の活動(dòng)がより多くの中國(guó)人の耳に中國(guó)古典音楽の音色を?qū)盲薄⑸伽筏氦睦斫猡虼伽筏皮い毪韦?。北京や上海といった一線都市での公演以外にも、彼は二線都市さらには三線都市でも精力的に活動(dòng)している?!腹诺湟魳Sはメジャーな音楽ではないかもしれないが、だからといって決して劣った音楽ということはなく、時(shí)間をかけて少しずつ理解していく必要がある。古典音楽は文化の代表であり、白話文のように簡(jiǎn)単に理解できるものではないかもしれないが、シェイクスピアの作品と同じように、関連の知識(shí)がなければ理解することが難しい」と語(yǔ)る。古典音楽を味わうにはそれなりの勉強(qiáng)が必要で、初級(jí)から少しずつ掘り下げて初めて噛み締めることができ、「この過程もまたある種の體験であり楽しみでもある」という。
彼は過去2年間に中國(guó)の大小多くの都市を訪れ、昨年だけでも20から30都市を巡って演奏してきた。聴衆(zhòng)も様々で、北京や上海、広州といった大都市では古典音楽の教養(yǎng)のある人が多く、二三線都市では若者や子供が多いという?!袱嗓味坞Aの聴衆(zhòng)であろうと、私は感動(dòng)を覚える。これだけ多くの中國(guó)人が古典音楽に耳を傾け、この文化を理解しようとしている。長(zhǎng)い目でみるとそれだけも素晴らしいことだ」と続ける。
ユンディ?リーにとって、中國(guó)音楽の発展は日進(jìn)月歩する街の姿そのものであり、この10數(shù)年の間にも大きな変化が起きているという。「中國(guó)には、現(xiàn)在30余の都市に一流のコンサートホールがあり、多くの人が音楽を?qū)Wび聴こうとしている。以前は想像できなかったことだ。西洋諸國(guó)と比べれば、中國(guó)音楽の基盤はまだまだ脆弱だが、その潛在力は非常に大きい」とし、「中國(guó)には5000から6000萬(wàn)人のピアニストの卵がおり、この數(shù)は歐州諸國(guó)の人口総數(shù)に匹敵する。これは中國(guó)が文化の発展を渇望している証拠であり、音楽と知識(shí)を求めている証拠である」と例を挙げながら語(yǔ)った。
ユンディ?リーはこれまでにCD15枚とピアノ曲全集1枚を発表している。その非凡の知識(shí)と演奏力で世界各國(guó)の聴衆(zhòng)の古典音楽への理解を深めている。ショパン國(guó)際ピアノコンクール入賞から16年目を迎えた彼だが、引き続き古典音楽の推進(jìn)と伝統(tǒng)継承の上に活躍してくれることを祈りたい。(編集MI)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年6月12日
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