2017年中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験のスタートとなる6月7日、受験生940萬人が人生における重要な戦いに臨もうとしている。1977年に中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験制度が復(fù)活してから、夢を適えることのできる時代がスタートした。それから40年、1億人を超える學(xué)生たちが中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験を通して、新たな人生のスタートを切っている。
中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験と今日の入試に臨む受験生全員の青春の若き夢のため、日夜受験勉強(qiáng)に勵み、困難にもあきらめず立ち向かう努力に対し、心からの敬意を表する。
受験生がスムーズに受験できるよう、関連當(dāng)局は事前に対応策を練るなどして、全力で旗振り役を務(wù)めている。
うち、受験生が安全に試験會場までたどり著けるように、公安部(省)交通管理局はこのほど、通知を出し、「高考期間中、受験生専用バスが比較的軽い交通違反を犯した場合、厳重注意をするだけで、 すぐに走行継続を許可する。交通事故が発生した場合は、『試験第一、処理は二の次で』という原則に基づいて、証拠を確保したうえで、すぐに走行継続を許可し、後からきちんとした処理を行う」と明確にしている。特筆すべきは、高考期間中、受験生が安心して受験できる環(huán)境を作り出すため、多くの地域が騒音を出さない「マナーモード」に切り替えられる點だ。詳しくはこちらへ
広州市第7中學(xué)の試験會場の外で、自分自身を鼓舞する受験生たち
今年の中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験の受験者は主に1999年生まれの學(xué)生で、中には2000年代生まれの「00後」も一部いる。つまり、今年は00後世代が初めて中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験を受験する年といえる。広州市の執(zhí)信中學(xué)(中高一貫校)で高校3年生のクラスを長年擔(dān)當(dāng)している國語教師の霍東強(qiáng)さんは、「全體的にいうと、昔の學(xué)生はより勤勉で時間を守ったが、今の學(xué)生は、チャンスや人生の選択肢も増えており、より活発に行動し、視野も広くなってきている」と話した。詳しくはこちらへ
過去40年間の発展の歴史を経て、大學(xué)受験そのものとそこから派生した「受験経済」は、日に日に合理的になり、科學(xué)的になり、規(guī)範(fàn)化が進(jìn)んでいる。
インターネットでホテルを予約し、受験勉強(qiáng)サプリメントを購入し、受験會場への送迎の車を予約する。大學(xué)受験が近づくと、こうした「受験経済」が繁忙期に突入する。受験は受験生一人一人にとって何よりも大事なことであり、単に知識を問われるだけでなく、心の強(qiáng)さも試されることになる。また受験は受験生だけが試練に立ち向かうのではなく、家族が総出で一緒に戦う戦場だ。
淘寶(タオバオ)や京東などのECサイトでは、頭の働きを補(bǔ)う、疲労回復(fù)を助ける、記憶力と免疫力を高めるといったうたい文句があいかわらず製品販売のキーワードになっており、試験直前の受験生をターゲットにした保健用品が引き続き主力だが、売り上げはそれほどでもなく、最大でも數(shù)百件の注文數(shù)にとどまるという。カルフールや物美などの大?中型スーパーの保健用品売り場でも、これまでの受験シーズンのような買い物ラッシュの情景は見られなくなった。詳しくはこちらへ
日夜勉強(qiáng)に勵み、將來の期待を胸に多くの學(xué)生が受験する中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験。彼らは受験によって、その後どのような道を歩んだのだろうか?かつて中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験の受験者だった人々にその當(dāng)時の思い出やその後のについて取材した。
寫真左は、當(dāng)時雲(yún)南大學(xué)3年の李倩さんが同大學(xué)の會澤院の石柱の側(cè)で撮影した記念寫真(1999年撮影)。寫真右は、2017年6月2日に李さんが同じ場所で撮影した寫真。
李さんは、「中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験のことといえば、試験會場に入る前に振り返ったときに、母親がずっと手を高く上げて、私に向かってVサインをしていた光景が今でも忘れられない。試験會場から出てきて、最初に見たのも母親の優(yōu)しい笑顔で、それを見て緊張と不安が一気に吹き飛んだ」と語った。
寫真右は、當(dāng)時山東大學(xué)2年の範(fàn)愛軍さんが校門で撮影した記念寫真(1979年撮影)。寫真左は、2017年6月4日に同大學(xué)の範(fàn)愛軍教授が同じ場所で撮影した記念寫真。
範(fàn)さんはもともと済南葉巻工場で工員として働いたことがあり、1977年に中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験を受験して、山東大學(xué)経済學(xué)部に入學(xué)し、卒業(yè)後に同校に就職して現(xiàn)在に至る。詳しくはこちらへ
日本では、1980年から2010年代初期まで約30年間、ゆとりある學(xué)校を目指して「ゆとり教育」が実施されていた。では、「ゆとり教育」の結(jié)果はどうだったのだろう?中國の教育改革にとっては、どんな教訓(xùn)となっているのだろう?
中國と日本はどちらも東アジア文化圏に屬し、人口が多く、伝統(tǒng)的に教育を重視するという似たような社會的文化背景を持つ。中國の中流階級と日本の中流階級の子供の教育に対する思いを見ても、多くの共通點がある。スタート地點で他の人に負(fù)けたくないという観念の下、中國では幼いころから子供に教育を受けさせ、子供の學(xué)習(xí)時間が長すぎるという現(xiàn)象も深刻だ。教育面での経済的負(fù)擔(dān)が大きすぎるというのも、多くの人が2人目の子供をあまり作りたがらない大きな理由になっている。
中國の教育改革は継続的に深化しているが、注意を怠ると落とし穴に落ちる可能性がある。日本の「ゆとり教育」やラテンアメリカから得られる教訓(xùn)は鏡のような存在で、それに中國の教育改革の現(xiàn)狀と未來を映してみるべきだ。詳しくはこちらへ
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