年末が近づき、改めて今年のカレンダーを眺めると、國際社會(huì)で起きた大きな出來事のうち、特に興味深かったのはどの話題だろうか。人民日報(bào)は2017年の10大國際ニュースを総まとめし、この1年を振り返った。

（1）中國の理念が國際的コンセンサスに　中國の案が國際行動(dòng)に

習(xí)近平國家主席は1月17日から18日にかけてダボス會(huì)議とジュネーブの國連歐州本部で重要な演説を行い、経済グローバル化のリバランスの推進(jìn)、人類運(yùn)命共同體の共同構(gòu)築という時(shí)代の強(qiáng)い聲を発した。國連は人類運(yùn)命共同體構(gòu)築の理念と「共に話し合い、共に建設(shè)し、共に分かち合う」原則を複數(shù)の決議に盛り込んだ。中國は「一帯一路」（The Belt and Road）國際協(xié)力サミットフォーラム、第9回BRICS首脳會(huì)議で先駆的、先導(dǎo)的、制度的な一連の重要な成果の形成を後押ししただけでなく、グローバル?ガバナンスの各分野で案や主張を示した。中國の國際的な地位と影響力は歴史的高まりを得た。

（2）米國の「離脫」は単獨(dú)主義を反映　「米國第一」がグローバル?ガバナンスに衝撃

米國は1月23日、環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定（TPP）から離脫した。その後、気候変動(dòng)のパリ協(xié)定からの離脫、國連教育科學(xué)文化機(jī)関（ユネスコ）からの脫退、「移民に関するグローバル?コンパクト」からの離脫を立て続けに宣言した。トランプ政権の堅(jiān)持する「米國第一」政策が反映する?yún)g獨(dú)主義傾向は、グローバル?ガバナンスにおける國際社會(huì)との溝を広げ続けている。このような「離脫外交」は、米國が國際的責(zé)任を徐々に選択的に放棄していることを意味するだけでなく、世界情勢の不確定性を高めている。

（3）核実験と軍事演習(xí)がエスカレート　朝鮮半島情勢は再度緊張

朝鮮は2月12日、地対地中長距離戦略弾道ミサイルの発射実験を行った。その後も國際社會(huì)の一致した反対を顧みず、核実験とミサイル発射実験を継続した。國連安保理は立て続けに決議を採択し、対朝制裁を強(qiáng)化すると同時(shí)に、平和的、外交的、政治的方法による問題解決を呼びかけた。他方、米韓の頻繁な軍事演習(xí)は、非常に敏感な朝鮮半島情勢を再三刺激した。韓國空軍と在韓米軍は12月4日、過去最大規(guī)模の合同空中演習(xí)を開始し、朝鮮半島情勢は悪循環(huán)に陥った。

（4）「ブレグジット」は難航　歐州統(tǒng)合は試練に直面

英國政府は3月29日にEU離脫プロセスを正式に始め、難しい交渉を重ねた末、EUと第1段階の合意に達(dá)した。歐州統(tǒng)合が英國のEU離脫に引き裂かれると同時(shí)に、オランダ、フランス、ドイツ、オーストリアなど各國の選挙では主流政黨が右翼ポピュリズムによる打撃を防ぎ止めるべく盡力したが、後退を余儀なくされた。社會(huì)的利益の訴えの多元化によって歐州の政治スペクトルは分散へ向かい、歐州統(tǒng)合プロセスは様々な試練に直面している。

（5）中米首脳會(huì)談に世界が注目　両國関係の安定的発展に盡力

習(xí)近平國家主席とトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)は4月6日から7日にかけてパームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で會(huì)談し、外交?安全保障対話、包括的経済対話、法執(zhí)行及びサイバーセキュリティー対話、社會(huì)?人的?文化的対話という4つのハイレベル対話制度を確立し、中米関係の平穏な過渡を?qū)g現(xiàn)した。11月にトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が訪中し、両國首脳は新時(shí)期の中米関係の発展について各面で重要な共通認(rèn)識にいたり、戦略的リーダーシップをはっきりと示した。

（6）カタール「斷交騒動(dòng)」　中東情勢の混迷を深める

2017年に中東情勢は各國の関係悪化により、混迷が続いた。6月にサウジアラビアと複數(shù)のイスラム諸國が相次いでカタールとの國交斷絶を宣言。灣岸協(xié)力會(huì)議（GCC）は分裂し、今なお危機(jī)が続いている。米國は12月6日、エルサレムをイスラエルの首都と認(rèn)定すると宣言。これは中東の神経を逆なでし、持続的な抗議を招いた。パレスチナとイスラエルの平和プロセスは一層脆くなった。

（7）南中國海情勢が全面緩和　行動(dòng)規(guī)範(fàn)の枠組みを承認(rèn)

8月6日から8日にかけて行われた中國ASEAN外相會(huì)議は「南中國海における行動(dòng)規(guī)範(fàn)」（COC）の枠組みを承認(rèn)した。11月中旬の第31回ASEANサミット及びASEAN関連首脳會(huì)議の期間、李克強(qiáng)総理は中國とASEAN諸國がCOC文案の協(xié)議に入ることを発表した。中國とASEAN諸國は當(dāng)事國の対話と協(xié)議による爭いの平和的解決という共通認(rèn)識に立ち返り、これを揺るぎないものにし、域內(nèi)國による南中國海ルールの共同制定プロセスを推し進(jìn)めた。

（8）金融危機(jī)の影響が次第に消え、世界経済は成長を加速

國際通貨基金（IMF）は10月10日発表の「世界経済見通し」で、今年と來年の世界経済成長率見通しを上方修正するとともに、2017年に世界のエコノミーの75％は成長を加速し、金融危機(jī)後の10年で最大の成長率になるとした。國連が12月に発表した経済報(bào)告も2017年に世界経済は全體的に好転したと指摘した。IMFは2017年に中國は世界経済成長に対する寄與率が34.6％に達(dá)すると予測し、世界経済の主要な柱だとした。

（9）第19回中國共産黨大會(huì)の開催が成功　人類に知恵と案を示す

第19回中國共産黨大會(huì)が10月18日から24日にかけて北京で開催され、「習(xí)近平による新時(shí)代の中國の特色ある社會(huì)主義思想」の歴史的位置付けを確立し、中國の特色ある社會(huì)主義が新時(shí)代に入ったことを明確にするとともに、「新型の國際関係の構(gòu)築、人類運(yùn)命共同體の構(gòu)築」の推進(jìn)を、新時(shí)代の中國の特色ある大國外交の総目標(biāo)として明確にした。中國の特色ある社會(huì)主義が新時(shí)代に入ったことは、中國の特色ある社會(huì)主義の路線、理論、制度、文化のたゆまぬ発展を意味し、途上國が現(xiàn)代化へ向かう道を開拓し、発展させ、人類の問題の解決に中國の知恵と案を示すものとなった。

（10）「イスラム國」壊滅もテロ対策は依然厳しく

イラクのアバディ首相とイランのロウハニ大統(tǒng)領(lǐng)は11月21日、イラク?シリア國內(nèi)での過激派組織の壊滅、「イスラム國」の軍事的終焉をそれぞれ宣言した。続いてロシアもシリアでのロシア軍の対テロ任務(wù)の完了と撤退開始を宣言した。一方で、過激派組織の流出は世界各國に衝撃を與え続け、テロ事件が依然頻発し、世界の対テロ圧力は下がるどころか高まっている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年12月29日