このところ、米國は誘導的報道、いわゆる「専門家」チーム作り、「人権の旗印」を高く掲げるといった手段で、新型コロナウイルスの起源解明問題について再び騒ぎ立てている。米國の政治屋は感染拡大の始まった當初から、ウイルスの起源解明問題によって中國を中傷し、中國に賠償を請求するよう國民や同盟國を煽動したうえ、世界保健機関(WHO)に罪をなすりつけ、「中國の肩を持っている」と非難した。トランプ政権は外國に責任を転嫁すると同時に、內紛を起こすことも忘れなかった。(文:憶黎。人民網(wǎng)掲載)
このほど、ニュース論評サイト「VOX」は「米國は依然としてパンデミックにおける最大の過ちから教訓を汲み取る必要がある」との記事で、「米國は余りに政治化し、社會的に分斷している。何よりも、個人主義の橫行が集団的行動を困難にしている」と省察した。
同じパンデミックの「試験」を前にして、中國政府は終始感染防止?抑制を最優(yōu)先し、生命至上、人々至上を堅持して、感染拡大を効果的に抑え込んだ。國際社會の新型コロナ対策への支援においても、中國は國際的道義を盡くした。感染拡大の始まった當初、中國は人類運命共同體の理念を堅持し、初動段階から新型コロナウイルスのゲノム配列など鍵を握る情報、治療プラン、感染防止?抑制策を公表した。自國の感染防止?抑制任務が極めて困難な中でも、新中國成立以來最大規(guī)模の世界的な人道的行動を起こし、150余りの國々と10の國際機関に新型コロナ対策支援を行い、支援を必要とする34ヶ國に計36の醫(yī)療専門家チームを派遣した。
だが、しきりに「人権」を口実に中國を非難している國は、自國民の生命権さえ保障できずにいる。米國が人権の表看板を掲げて何はばかることなく橫暴を働いている間に、米國民約60萬人の貴い命がその新型コロナウイルス対策の不足によって奪われていった。
「最大の人権とは何か?人命が最も重要な人権だ。これほど多くの人命を守ったことが、我々の最大の人権の表れだ」。中國工程院院士である鍾南山氏のこの言葉は、人権の真の意味を物語っている。
米國では、政治屋がウイルスの起源解明問題について中國への非難を続け、國際世論の焦點をずらし、世論を惑わそうと企てている。その一方で、ワクチン供給面では多くが口先だけであり、國際社會は人権の「旗手」が人権を軽視するのを再び目の當たりにしている。
多くの発展途上國がワクチン不足に悩む中、米國は大量のワクチンを買い占めている。米紙ワシントン?ポストによると、米國は成人人口が約2億6000萬人なのに、7億5000萬人の接種に十分な量のワクチンを買い占めている。米國は大量のワクチンを買い占めているだけでなく、ワクチン原料の輸出を制限し、ワクチン共有の「空手形」を繰り返し出している。
現(xiàn)在までに、米國は隣國のメキシコとカナダに計450萬回分のワクチンを提供したにすぎない。國際世論の圧力に押される形で、バイデン米大統(tǒng)領は6月3日、世界保健機関(WHO)主導の「COVAXファシリテ?!工蛲à袱扑螄─擞鄤彞铳隶?500萬回分を寄贈することを発表した。これに対して、各方面からは提供量を増やすよう求める聲が上がっている。実際の需要と比べると、米國の提供量は「雀の涙」ほどだからだ。
一方、中國はワクチン対外援助の歩みを止めていない。中國は自國內に膨大な人口を抱え、ワクチン供給が非常に厳しい中、すでに國際社會に計3億5000萬回分以上のワクチンを提供(援助が80數(shù)ヶ國、輸出が40數(shù)ヶ國)すると同時に、複數(shù)の発展途上國と協(xié)力して、ワクチンの大量生産を迅速に推し進めている。
今回、米側はウイルスの起源解明をめぐり再び矛先を中國に向け、以前のWHOの調査結果を全面否定し、政治の渦の中で回転し続けている。パンデミックは鏡のようなものだ。國際社會は中國における人権の確かな意味と実踐を目にしたと同時に、米國の政治屋が自らの政治的利益のためにみだりに噓やデマをでっちあげるのをはっきりと目にした。そして人類運命共同體の理念を堅持し、手を攜えてパンデミックと闘う中國の大國としての責任感を目にしたと同時に、米國の特定の政治屋の責任転嫁と偽善性もはっきりと目にすることになったのである。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年6月10日