習近平國家主席は18日夜、米國のバイデン大統(tǒng)領とテレビ會談を行った。両國首脳は中米関係やウクライナ情勢など雙方が関心を共有する問題について、率直で踏み込んだ意見交換を行った。
バイデン氏は、「50年前、米中両國は重要な選択を行い、『上海コミュニケ』を発表した。50年後の今日、米中関係は再び重要なタイミングを迎えており、米中関係発展のあり方が21世紀の世界構(gòu)造を構(gòu)築することになる。私は、米國は中國と『新たな冷戦』を戦うことを望まず、中國の體制を変えることを望まず、同盟関係の強化によって中國に反対することを望まず、『臺灣獨立』を支持せず、中國との間で衝突を起こそうとする意図はない、と繰り返して述べたい。米國は中國と率直に対話し、協(xié)力を強化し、一つの中國の政策を堅持し、競爭と溝を効果的に管理?コントロールし、米中関係の安定的発展を推進したいと考えている。私は習近平國家主席と密接な意思疎通を維持し、米中関係の舵取りをして方向性を定めていきたいと考えている」と述べた。
習氏は、「昨年11月に私たちが初めて『クラウド會談』を行って以來、國際情勢には新たな重大な変化が起こった。平和と発展というこの時代のテーマが厳しい挑戦に直面し、世界は安定せず平穏でもない。國連の安全保障理事會の常任理事國として、また世界の2大エコノミーとして、私たちは中米関係が正しい軌道に沿って前へ進み発展するようリードしなければならないだけでなく、果たすべき國際的な責任を引き受け、世界の平和と平穏のために努力しなければならない」と指摘した。
習氏は、「私と大統(tǒng)領閣下は中米は相互に尊重し合い、平和的に共存し、対抗を回避するべきであるとの見方にともに賛同し、雙方が各レベル?各分野で意思疎通と対話を強化すべきであるとの見方にともに同意する。大統(tǒng)領閣下は今、米國は中國と『新たな冷戦』を戦うことを望まず、中國の體制を変えることを望まず、同盟関係の強化によって中國に反対することを望まず、『臺灣獨立』を支持せず、中國との間で衝突を起こそうとする意図はない、ということを繰り返し述べた。閣下のこのような姿勢表明を、私は非常に重視する」と強調(diào)した。
習氏は、「現(xiàn)在、中米関係は米國の前政権が作り出した苦境からまだ抜け出していないどころか、ますます多くの挑戦にぶつかっている。特に米國の一部の人々が『臺灣獨立』を主張する勢力に誤ったシグナルを発しており、これは非常に危険なことである。臺灣問題がうまく処理できなければ、両國関係に破壊的な影響を與えることになる。米國が臺灣問題を十分に重視することを望む。中米関係に現(xiàn)在のような局面が出現(xiàn)した直接の原因は、米國の一部の人々が私たち2人の達成した重要な共通認識を?qū)g行に移さず、大統(tǒng)領閣下の積極的な姿勢表明を?qū)g行に移さないからでもある。米國は中國の戦略的意図を誤って解釈し、誤った判斷をしている」と指摘した。
習氏は、「中米の溝は過去にもあったし現(xiàn)在にもあるが、將來も溝はあり続けるだろう。重要なことは溝をうまく管理?コントロールすることだ。安定的に発展する中米関係は、雙方にとってもプラスになる」と強調(diào)した。
雙方は目下のウクライナ情勢について意見を交換した。
バイデン氏は米國の立場を説明し、「中國と意思疎通を行い、事態(tài)のエスカレートを防ぎたい」と述べた。
習氏は、「ウクライナ情勢がエスカレートしてこのような狀況に陥ったのは、中國が見たくないことだ。中國は常に平和を主張し、戦爭に反対してきた。これは中國の歴史的?文化的伝統(tǒng)だ。私たちはいつも出來事そのものの理非曲直から出発し、獨立して自主的に判斷を行い、國際法と広く認められた國際関係の基本的準則を守ることを提唱し、國連憲章に基づいて事態(tài)を処理することを堅持し、共通した、総合的、協(xié)調(diào)的で、持続可能な安全保障という考え方を主張してきた。こうした大きな原則は中國がウクライナ危機に対処する時の立腳點だ。中國はすでにウクライナの人道的危機に関して6つの提案を行い、ウクライナと影響を受けるその他の國へ人道主義に基づく支援物資をさらに提供したい考えだ。各方面はロシアとウクライナが対話?交渉を行い、結(jié)果を出し、平和に至るよう共同で支援すべきだ。米國と北大西洋條約機構(gòu)(NATO)の加盟國もロシアと対話を展開し、ウクライナ危機の背後にある根本的な原因を解きほぐし、ロシアとウクライナ雙方の安全保障への懸念を解消するべきだ」と指摘した。
習氏は、「現(xiàn)在、世界各國はすでに十分に困難な狀況であり、新型コロナウイルス感染癥に対処するだけでなく、経済と民生も保証しなければならない。大國のリーダーとして、私たちは世界が注目する問題を適切に解決することを考えなければならず、さらには世界の安定、數(shù)十億の人々の生産?生活についてもより考えなければならない。全方位的で無差別的な制裁を?qū)g施すれば、苦しむのはやはり一般の人々だ。事態(tài)がさらにエスカレートすれば、世界の経済貿(mào)易、金融、エネルギー、食糧、産業(yè)チェーン?サプライチェーンなどに深刻な危機をもたらし、元々困難に陥っていた世界経済をさらなる困難へ追いやることになり、取り返しの付かない損失をもたらすだろう。情勢が複雑であればあるほど、冷靜さと理性を保たなければならない。いかなる狀況の中でも政治的な勇気を奮い起こし、平和のために可能性を生み出し、政治的解決の余地を殘しておかなければならない。中國には次のような2つのことわざがある。1つは『片方の手だけでは拍手ができない』(一方だけではけんかができない)、もう1つは『トラの首に鈴をつけた人こそ、その鈴を取りはずすことのできる人だ』(問題を引き起こした人がその問題を解決すべきだ)というものだ。カギとなるのは當事者が政治的な意思を示すこと、目下の情勢を見據(jù)え、未來志向で、適切な解決方法を見いだすことだ。當事者以外はそのための環(huán)境作りをすることができるし、またそれをすべきだ。目下の急務は対話?交渉の継続、一般市民に死傷者を出さないようにすること、人道的危機の発生を防ぐこと、一日も早く停戦し紛爭を終わらせることだ。長期的な道は大國が相互に尊重し合い、冷戦思考を捨て去り、陣営の対抗をあおらず、徐々にバランスの取れた、効果的で、持続可能な世界と地域の安全保障の枠組みを構(gòu)築することにある。これまでずっと平和のために盡力してきた中國は、これからも引き続き建設的な役割を果たしていく」と強調(diào)した。
両國元首は、「このたびのテレビ會談は建設的なものだった。両國の作業(yè)チームに対し、速やかに歩調(diào)を合わせ、実際の行動を取って、中米関係が安定的発展の軌道に戻るよう後押しし、ウクライナ危機の適切な解決に向けてそれぞれ努力するよう指示を出した」との見方を示した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年3月19日