4日、チョモランマに登頂した科學(xué)調(diào)査隊員。撮影?索朗多吉
13人からなるチョモランマ科學(xué)調(diào)査隊員が4日晝、チョモランマ登頂に成功した。中國のチョモランマ科學(xué)調(diào)査において、標(biāo)高8000メートルを超えたのはこれが初めてとなる。人民日報が伝えた。
重さ50キログラムに上る自動気象観測所が4日午後0時46分頃、チョモランマ北側(cè)斜面の標(biāo)高8830メートルの地點に設(shè)置され、リアルタイムデータが正常に伝送された。これは世界で標(biāo)高が最高の自動気象観測所であり、中國の自動気象観測所の設(shè)置高度の記録を更新した。これは、得られた実測データがチョモランマの超高標(biāo)高気象記録の空白を埋めると同時に、中國のチョモランマ段狀気象観測體制が大まかに完成したことをも意味する。チョモランマ科學(xué)調(diào)査専門家及び科學(xué)調(diào)査登頂隊員は昨年より數(shù)々の困難を乗り越え、標(biāo)高5200?8300メートルのチョモランマ北側(cè)斜面で7つの自動気象観測所を次々と作り、稼働させた。これらの気象観測所は段狀に分布しており、チョモランマ北側(cè)斜面の気溫、相対濕度、風(fēng)速、風(fēng)向き、太陽放射などのデータを正確に実測できる??茖W(xué)調(diào)査隊員はさらに初めて「地球の頂」で高精度レーダーを使い、山頂の氷雪の厚さを計測した。
今回の科學(xué)調(diào)査はさらに、飛行船大気観測の標(biāo)高の世界記録突破を試み、9000メートルに挑む。超高標(biāo)高大気汚染の輸送を追跡し、科學(xué)調(diào)査者の高標(biāo)高への適応性に注目する。
4日、自動気象観測所を設(shè)置する科學(xué)調(diào)査隊員。撮影?索朗多吉
中國科學(xué)院院士で、第2回青蔵高原(チベット高原)総合科學(xué)調(diào)査隊隊長の姚檀棟氏によると、今回のチョモランマ科學(xué)調(diào)査では初めて先進的な技術(shù)、方法、手段を採用し、西風(fēng)と季節(jié)風(fēng)の相互作用、「アジアの給水塔」の変化、生態(tài)系及び生物多様性、人類活動などの重要科學(xué)問題をめぐり、チョモランマ地域の6大層位の垂直的な変化の特徴と相互作用メカニズムを調(diào)査?研究する上、溫暖化を背景とするチョモランマ超高標(biāo)高地域の環(huán)境変化の法則、溫室効果ガスの濃度の変化の特徴及び生態(tài)系のカーボンシンク機能、人類の極端環(huán)境への適応の特徴を解明することにより、地球システムの科學(xué)研究の新たなブレイクスルーを?qū)g現(xiàn)し、チョモランマ自然保護における革新的で科學(xué)的なプランを策定する。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年5月5日