甘粛省の人気観光地「鳴沙山」で「スマホ探し」に追われる派出所
夏休みも終わり、旅行に出かける人は次第に減ってはいるものの、甘粛省敦煌にある「中國(guó)で最も美しい砂漠ベスト5」に入る「鳴沙山」は、依然として國(guó)內(nèi)外から來(lái)た多くの観光客で賑わっている。そして、敦煌市公安局鳴沙山月牙泉景勝地治安派出所の警官も、「スマホ探し」に追われている。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。
9月中旬に鳴沙山の麓にある同派出所を取材すると、補(bǔ)助警官の張傑さん(24)と同僚が、金屬探知機(jī)を手にしながらゆっくりと砂山を行き來(lái)していた。そして「ピーッ」という音が鳴ると、ニコッと笑って屈み込み、手で砂を掘り始めると、ほどなく砂の中からスマホを見(jiàn)つけ出し、落とし主に、「こんな所から見(jiàn)つかりましたよ」と返していた。
9月中旬、観光客が紛失したスマホを探す敦煌市公安局鳴沙山月牙泉景勝地治安派出所の2人の補(bǔ)助警官(撮影?閆姣)。
この仕事に就いてまだわずか1年という張さんだが、これまで砂山から「掘り起こした」スマホの數(shù)はすでに數(shù)えきれないほどだという。
敦煌鳴沙山月牙泉景勝地は、観光のオンシーズンになると、毎日數(shù)萬(wàn)人の観光客で賑わう。そして、観光客が砂山でスマホを紛失するケースも後を絶たない。
同派出所は、同景勝地を訪れる観光客たちをサポートするため、1998年に設(shè)置された。達(dá)春平所長(zhǎng)によると、夏休み期間中、1日當(dāng)たり20件以上の通報(bào)があり、その98%がスマホ紛失や迷子、物品紛失となっている。なかでもスマホの紛失が最も多く、早朝6時(shí)から夜中の1時(shí)まで、助けを求める観光客からの通報(bào)があるのだという。
9月中旬、砂漠からスマホを掘り出す補(bǔ)助警官(撮影?高瑩)。
「通報(bào)を受けた際には、まずは攜帯の型番と電池殘量を確認(rèn)して、金屬探知機(jī)が必要かを判斷する。探知機(jī)は深さ5センチ、半徑10センチの場(chǎng)所を探すことができるので、探知機(jī)と人が一緒になって探すケースがほとんど。ただ、鳴沙山は流動(dòng)砂丘で、そのほとんどが斜面となっているため、歩き回るのは大変。しかもスマホを落とした場(chǎng)所も人が移動(dòng)することで、動(dòng)いてしまうので、探し出す難易度が増してしまう。でも探し出せるように最善を盡くしている」としている。
「そこにいる方、こっちに戻ってきてください」と張さんは手を振りながら、どんどん遠(yuǎn)くへ行こうとする観光客に向かって、聲を張り上げ注意を促していた。スマホ探しだけでなく、張さんたちは危険エリアへと向かってしまう観光客がいないかにも目を光らせなければならない?!赣Q光客ができるだけ安全エリア內(nèi)を観光するように促し、人命と財(cái)産の安全を確保できるように取り組んでいる」と張さん。
そして、「環(huán)境や業(yè)務(wù)內(nèi)容は一般的な派出所とは異なるが、常に気を抜かずに、『砂山の守り人』の役割を果たし続けていきたい」とした。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年9月14日
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