資料寫(xiě)真、新華社

年間80萬(wàn)トン以上のドリアンを平らげる中國(guó)の消費(fèi)者が世界のドリアン市場(chǎng)に大きな影響を與えている。

世界貿(mào)易機(jī)関(WTO)の2022年の統(tǒng)計(jì)によると、中國(guó)は、世界最大のドリアン輸入國(guó)と消費(fèi)國(guó)で、中國(guó)が輸入するドリアンが世界のドリアン消費(fèi)に占める割合は82％に達(dá)している。

中國(guó)の市場(chǎng)で販売されているドリアンの産地は主にタイやマレーシア、ベトナム、フィリピンといった東南アジア諸國(guó)だ。そのうち、マレーシアから輸入されているのは、主に冷凍ドリアンとドリアンの加工製品。一方、中國(guó)の生鮮ドリアンで最も多いのは、長(zhǎng)期にわたってタイ産となっている。

2022年8月に、中國(guó)の稅関総署は條件を満たす生鮮ドリアンのベトナムからの輸入を許可する公告を発表した。また、今年1月に、中國(guó)とフィリピンは、フィリピン産の生鮮ドリアン輸入に関する「検疫要求議定書(shū)」に調(diào)印し、フィリピン産の生鮮ドリアンも中國(guó)市場(chǎng)に出回るようになった。

このように、中國(guó)市場(chǎng)の開(kāi)放が進(jìn)むにつれて、東南アジアでは、対中國(guó)生鮮ドリアン輸出をめぐる熾烈な競(jìng)爭(zhēng)が繰り広げられるようになってきている。

阿里巴巴（アリババ）が運(yùn)営する生鮮スーパー「盒馬鮮生」の上海エリアのオペレーションディレクターである葛冬生さんは取材に対して、「 6月末、タイ東部産のモントーン種のドリアンは終盤(pán)を迎えるのに対して、ベトナムのドリアンは旬を迎える。ベトナム産を輸入できる體制を整えているため、當(dāng)社は年間を通してドリアンを販売できるようになっている」と説明する。

生鮮ドリアンを中國(guó)に輸出できるようになり、ベトナムには大きな商機(jī)がもたらされている。今年2月、ベトナム青果協(xié)會(huì)のダン?フック?グエン書(shū)記長(zhǎng)は取材に対して、「ベトナムのドリアンは2022年9月になって中國(guó)に輸出できるようになったばかりだが、今年2月の時(shí)點(diǎn)ですでに中國(guó)に約4億ドル(1ドルは約149.8円)相當(dāng)のドリアンを輸出した。対中國(guó)市場(chǎng)のドリアン輸出額は今年10億ドル以上に達(dá)する見(jiàn)込み」と語(yǔ)った。

中國(guó)稅関総署の統(tǒng)計(jì)によると、2022年、中國(guó)のドリアンの輸入量は82萬(wàn)5000トンに達(dá)した。うち、78萬(wàn)トン以上はタイ産で、全體の約95％を占めた。一方、今年1-6月期を見(jiàn)ると、輸入したドリアン78萬(wàn)7000トンのうち、タイ産が60萬(wàn)7000トン、ベトナム産が18萬(wàn)6000トンとなり、タイ産が依然として中國(guó)市場(chǎng)において支配的地位をキープしているものの、その割合は約77％にまで低下した。

中國(guó)の消費(fèi)市場(chǎng)におけるドリアンはタイ産とベトナム産が大半を占めている。しかし、実際には、中國(guó)はフィリピンやマレーシアといった東南アジア諸國(guó)産のドリアンも輸入している。

稅関の統(tǒng)計(jì)によると、今年1-8月期、中國(guó)が輸入したフィリピン産の生鮮ドリアンは354萬(wàn)ドル相當(dāng)の917トンだった。今年9月、第20回中國(guó)-東南アジア諸國(guó)連合(アセアン)博覧會(huì)開(kāi)催期間中、フィリピンのセフェリノ?ロドルフォ貿(mào)易産業(yè)次官は、「生産能力の低さがフィリピンの対中國(guó)ドリアン輸出の足かせになっている。ステークホルダーは、果樹(shù)栽培農(nóng)家の生産能力が低いという問(wèn)題を解決し、海外市場(chǎng)の商機(jī)を摑むことができるよう努力しなければならない」とし、「今後、フィリピンは、バナナ輸出の成功経験をドリアンに生かし、中國(guó)市場(chǎng)において主導(dǎo)的地位を握れるようにしたい」との見(jiàn)方を示した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年10月20日