23日は「重陽(yáng)節(jié)」 漢の時(shí)代の長(zhǎng)安に起源
中國(guó)古代の人々は、奇數(shù)は縁起のよい「陽(yáng)」の數(shù)とし、「陽(yáng)數(shù)」である9が重なる9月9日を重陽(yáng)節(jié)(舊暦9月9日、今年は10月23日)とした。そして、中國(guó)では「九九」と「久久」が同じ発音であるため、「長(zhǎng)壽」を祝い、邪気を払い「長(zhǎng)壽」を願(yuàn)う思いが、そこに込められている。中國(guó)の伝統(tǒng)的な祝祭日である「重陽(yáng)節(jié)」は、漢の時(shí)代の長(zhǎng)安に起源を発し、唐の時(shí)代に正式に祝祭日となった。
「重陽(yáng)節(jié)」に菊花酒を飲むのはなぜ?
重陽(yáng)節(jié)で行われる伝統(tǒng)的な祭酒の儀式(撮影?呂明)。
昔の人々は、「重陽(yáng)節(jié)」に菊花酒を飲むと、壽命を延ばすことができると考えたほか、親戚や友人への贈(zèng)り物としていた。
秋が深まる頃である舊暦9月ごろは、草木が緑から黃色に変わる季節(jié)。そんな中、菊の花が美しく咲き誇る様子は、萬(wàn)物が冬に向かって命が盡きていく中で、その命を延ばそうとするかのように見(jiàn)える。そのため、菊は「延年客」、「延壽客」とも呼ばれ、「重陽(yáng)節(jié)」に長(zhǎng)壽を祝う漢詩(shī)に度々登場(chǎng)している。
「重陽(yáng)節(jié)」に高い所に登って遠(yuǎn)くを眺めるのはなぜ?
江西省の武功山の草地に設(shè)置された遊歩道を登る観光客(撮影?劉力鑫)。
「重陽(yáng)節(jié)」の日に、高い所に登り、遠(yuǎn)くを眺めるのは、災(zāi)難を払う風(fēng)習(xí)に端を発している。秋が深まり、肌寒くなっている「重陽(yáng)節(jié)」の頃は、秋の収穫も終わっている。室內(nèi)で過(guò)ごすことが多くなる冬がもうすぐ到來(lái)するため、人々は高い場(chǎng)所に登って、大自然と別れを告げようという思いも込められ、深い自然の哲理と人生の哲理がそこにある。
家族が住む生まれ故郷を離れて生活している人にとっては、高い所に登り、遠(yuǎn)くを眺めると、郷愁が呼び起こされるものだ。唐の時(shí)代の詩(shī)人?王維は、「九月九日憶山東兄弟」の中で、「獨(dú)り異郷に在りて異客と為る、佳節(jié)に逢う毎に倍親を思う」と詠み、この漢詩(shī)は1000年以上経った今に至るまで伝え続けられてきた。
そのため、重陽(yáng)節(jié)の日に高い所に登ることには、時(shí)間や空間という視點(diǎn)から、災(zāi)難を払うという信仰、生まれ故郷や家族を思う人々の気持ちが込められている。また、「高」は「高壽(長(zhǎng)壽)」とも関係があるほか、中國(guó)語(yǔ)の「九」と「久」は同じ発音で、どちらにも長(zhǎng)壽を祈る気持ちが込められている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年10月23日
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