北京は既に高齢社會に突入している。24日に開催された第8回シニアケアサイエンス?イノベーション國際フォーラムで発表された「北京市高齢者健康研究報告」によると、同市の高齢者の70％は基本的日常生活動作能力が正常で、主観的幸福感は全體的に良好だ。また、よく「過去を思い起こす」高齢者は、基本的日常生活動作能力などが際立って高い。北京日報が報じた。

北京市の高齢者の健康狀態(tài)を知るために、北京市科學(xué)技術(shù)研究院は2018年から、関連項目の研究を始め、同市16區(qū)の60歳以上の高齢者2400人を?qū)澫螭苏{(diào)査を展開してきた。

アンケートの「幸せですか？」という質(zhì)問の回答を見ると、同市の高齢者の主観的幸福感は全體的に良好であることが分かる。男女別では、女性の主観的幸福感のほうが高くなっている。

報告書によると、年齢は高齢者の身體や心理、社會的役割に影響を及ぼす重要な要素だ。男女別では、女性高齢者のほうが、基本的日常生活動作能力や主観的幸福感、客観的認(rèn)知機(jī)能、社會的役割といった面で目に見えて優(yōu)れている。報告書は、「狀況が許すのであれば、男性高齢者に対して、他の高齢者と共に積極的にコミュニティの活動に參加するよう働きかけるべきだ」と指摘している。

既婚の高齢者は、生理、主観的幸福感、主観的?客観的認(rèn)知機(jī)能といった面で、未婚の高齢者よりも目に見えて健康であり、さらに子供の數(shù)は高齢者の身心の健康、幸福感と密接な関係がある。北京科學(xué)技術(shù)研究院スマート養(yǎng)老研究所の副研究員?邢新主氏は、「未婚や配偶者と死別した高齢者、及び子供のいない高齢者に、重點的に関心を寄せ、サポートしなければならない。また、子供がたくさんいる高齢者は家庭內(nèi)の各種問題に直面すると、不安になったり、落ち込んだりする可能性がある。各コミュニティで定期的に専門家を招いてカウンセリングを展開し、高齢者のメンタルケアをするといいだろう」との見方を示す。

また、報告書の統(tǒng)計によると、よく「過去を思い起こす」高齢者が基本的日常生活動作能力や身體能力、客観的認(rèn)知機(jī)能などが際立って高い點は注目に値する。邢氏は、「心理療法『回想法』は、高齢者のうつ癥狀を効果的に抑える、または和らげるほか、高齢者が危機(jī)や生活の変化に対応できるようサポートできることが証明されている。高齢者は適度に過去を思い起こすことで、身體機(jī)能や認(rèn)知能力をより良く維持できる」としている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年10月27日