浙江省の「あしながおじさん」が今年も108萬元寄付 25年連続で総額1577萬元
浙江省寧波市慈善総會は今月15日、「順然」と名乗る慈善家からの書留郵便を受け取った。中には振込証明書が110枚同封されており、その合計額は108萬元(1元は約20.8円)だった。
寧波市慈善総會は16日の取材に対して、この浙江省の「あしながおじさん」は、1999年から毎年、同會に寄付をしており、今年で25年目、総額は1577萬元となったことを明らかにした。
送られてきた振込証明書のうち、108枚は金額が9999元、1枚は55元、最後の1枚は53元となっていた。取引銀行は中國郵政儲蓄銀行海曙區(qū)鼓樓支店と中國郵政儲蓄銀行江北區(qū)支店となっており、振込依頼人住所にはいずれも実際には存在しない「人民路1號」と書かれていた。
浙江省の「あしながおじさん」にはいくつかの特徴がある。まず、「成り行きに任せる」という意味の四文字熟語「順其自然」の中からランダムに2文字を使った名前で寄付をしており、今年は「順然」という名前を使っていた。また、振込依頼人住所には実際には存在しない住所が書かれている。次に、1萬元以上振込をする時は本名で署名する必要があるため、1回當(dāng)たりの送金額を9999元以內(nèi)にしている。そして、毎年、11月末か12月初めに振込んで、振込証明書を?qū)幉ㄊ写壬凭t會に郵送している。
浙江省の「あしながおじさん」の意向通り、寧波市慈善総會はここ20年以上にわたって、寄付金を勉學(xué)支援や教育などの面に使い、メディアを通して、それがどのように使われているかを公表してきた。「順其自然」を代表とする社會各界の愛の力に支えられて、寧波はすでに、大學(xué)新入生や在學(xué)中の大學(xué)生を?qū)澫螭趣筏恐г?、レインボー勉學(xué)支援、ペアリング勉學(xué)支援、個別支援などが一體となった勉學(xué)支援體系を構(gòu)築してきた。そして、寧波市に戸籍を置く學(xué)生だけでなく、同市に留學(xué)している外國人留學(xué)生も受益者となっている?!疙樒渥匀弧工渭母钉辖?、ペアリング支援を?qū)g施する地域の教育條件改善のためにも用いられている。例えば、2019年の100萬元は、黔西南布依(プイ)族苗(ミャオ)族自治州の寧波?貴州児童體験館建設(shè)プロジェクトに、2020年の103萬元は、四川省涼山彝(イ)族自治州の教育施設(shè)改善、個別支援に、2021年と2022年の100萬元は、同州の勉學(xué)支援と教育施設(shè)改善プロジェクトに用いられた。
中國民政部(省)は2015年、浙江省の「あしながおじさん」に「第9回中華慈善賞」授與を決めた。また、浙江省公文書館は2018年、特別展「大寫浙江」を開催し、同省の傑出した人物124人を選出した。その中には物理學(xué)者の銭學(xué)森氏やノーベル生理學(xué)?醫(yī)學(xué)賞受賞者の屠呦呦氏、実業(yè)家?慈善家の邵逸夫氏などと共に、「順其自然」の名前も並んでいた。124人の中で「順其自然」だけが唯一、本名ではなかった。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年11月17日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn