3月26日、収穫期を迎えた中國(guó)のブルーベリー主産地の雲(yún)南省澄江市で、ブルーベリーを摘んでいる農(nóng)家。（撮影?杜瀟瀟）

ブルーベリーが旬を迎えた。中國(guó)のブルーベリー主産地である雲(yún)南省澄江市の栽培農(nóng)家やサプライヤーは、次々に舞い込む注文に応じるため、殘業(yè)して懸命に作業(yè)を進(jìn)めている。中國(guó)新聞社が伝えた。

中國(guó)のブルーベリー商用栽培は2000年にスタートしてから20年ほどしか経っていないが、発展ペースが非常に速い。國(guó)際ブルーベリー機(jī)構(gòu)が発表したデータによると、21年に中國(guó)は7萬ヘクタール近くの栽培面積により、世界最大のブルーベリー生産國(guó)になった?，F(xiàn)在では20以上の省級(jí)行政エリアでブルーベリーの商用栽培が行われている。かつて舶來の果物だったブルーベリーは、今や地元の特産品へと変貌しつつある。

雲(yún)貴高原にある雲(yún)南省は、日照時(shí)間が長(zhǎng)く、晝夜の寒暖差が激しく、ブルーベリーなどの液果（水分の多い果物）の栽培に適しており、中國(guó)で最も優(yōu)位性を備えたブルーベリーの主産地だ。長(zhǎng)年にわたる発展を経て、今では中部、南部?南東部、北東部、西部?北西部が4大生産エリアになり、そのうち中部にある撫仙湖ほとりの澄江市は、同省を代表する質(zhì)の高いブルーベリーの産地で、23年の付加価値額は9億2600萬元（1元は約20.9円）に達(dá)した。

3月26日、上空から撮影した中國(guó)のブルーベリー主産地の雲(yún)南省澄江市のブルーベリー栽培拠點(diǎn)。（撮影?杜瀟瀟）

現(xiàn)在、中國(guó)産ブルーベリーの売り上げはオンラインでもオフラインでも好調(diào)だ。ECプラットフォーム「拼多多」のデータでは、24年に入ってから同プラットフォームのブルーベリー売り上げは前年同期比で300％も増加した。雲(yún)南産が特に人気で、江蘇省、山東省、遼寧省などの産地が後に続くという。

ブルーベリーを扱うEC企業(yè)は、「國(guó)産ブルーベリーの新しい品種は、粒が大きく、甘みが強(qiáng)く、花の香りを含んだ獨(dú)特の味わいがする。うちのEC店舗ではブルーベリーの販売量が1日當(dāng)たり2000件を超えた。消費(fèi)者からは『國(guó)産ブルーベリーの味は輸入品に負(fù)けていないし、新鮮で傷んだ実が少ない』とのコメントが寄せられ、大人気商品だ」とした。

実際、ブルーベリー、アボガド、マカダミアナッツなどこれまで輸入の「主役」だった果物やナッツ類は、今では國(guó)産品がどんどん出回るようになった。中國(guó)でアボガドの栽培面積が最大の雲(yún)南省孟連タイ族ラフ族自治県は、約5086.7ヘクタールの土地で1萬トンを超える生ブルーベリーを生産し、輸入品から15％のシェアを奪った。

舶來の果物から地元の特産品への転換の背後には、數(shù)多くの栽培農(nóng)家や販売業(yè)者、政府當(dāng)局の數(shù)十年に及ぶ努力がある。

澄江市農(nóng)業(yè)農(nóng)村局栽培業(yè)股の陳春股長(zhǎng)は、「澄江市のブルーベリーは2004年に優(yōu)良品種の導(dǎo)入が始まり、最初の頃の粗放型露地栽培から現(xiàn)在のような水と肥料の一體化管理へと発展し、品種改良も絶えず行われている。地元の政府は資金や技術(shù)をめぐる一連の支援政策を打ち出し、ブルーベリー産業(yè)の発展を支援している。これからも公共の地域ブランドを打ち出し、地方標(biāo)準(zhǔn)を制定し、ブルーベリー取引センターを建設(shè)するなどして、ブルーベリー産業(yè)の発展を後押ししていく」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年3月29日