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野菜を入れた竹籠を擔いで乗ることができる重慶の地下鉄で方言による車內(nèi)放送開始へ

人民網(wǎng)日本語版 2024年04月01日15:05

重慶市の地下鉄4號線では、市內(nèi)で野菜を売るために竹籠を背負って乗車している高齢者の姿を毎日見かけることができる。そのため、地元では4號線は「竹籠線」と呼ばれている。

地下鉄で市內(nèi)に野菜を売りに行く農(nóng)家

2022年6月に開通した重慶地下鉄4號線2期は、石船鎮(zhèn)と重慶市市內(nèi)を結(jié)ぶ地下鉄で、全長32.8キロ、計15駅が設(shè)置されている。

毎朝6時頃になると、4號線の石船駅の出入口では、旬の野菜がたくさん入った竹籠を背負ったり、両脇に竹籠をぶら下げた天秤棒を擔いだりしている高齢者を見かける。彼らは石船鎮(zhèn)周辺の十數(shù)ヶ所の村の農(nóng)家の人々だ。これらの農(nóng)家の人々に配慮して、駅は準備を整えた後、規(guī)定の営業(yè)開始時間よりも5分ほど早い6時10分には改札口を通過できるように取り計らっている。駅員もできる限りのサポートを提供して、農(nóng)家の人々がスムーズ、かつ秩序立てて構(gòu)內(nèi)に入ることができるようにしている。

地下鉄が開通するまで、周辺の農(nóng)家のほとんどは石船鎮(zhèn)で野菜を売っていたが、地下鉄開通後は、高く売れるため、地下鉄に乗って市內(nèi)に行き売るようになった。そして、始発に乗って市內(nèi)に野菜を売りに行く農(nóng)家の人々がどんどん増えたことで、4號線は地元で親しみを込めて「竹籠線」と呼ばれるようになった。

ただ、あるネットユーザーは、「朝晩のラッシュ時間帯は竹籠など大きな荷物を持って乗車するのは禁止したほうがいい。ラッシュ時間帯は混雑していて、車內(nèi)の空間に限りがある。大きな荷物を持っているとスペースが占領(lǐng)されてしまい、他の乗客の迷惑になる。公共交通施設(shè)を破損してしまう可能性さえある」といったコメントを寄せている。

この點について重慶軌道交通は、「販売行為や販売する物品が合法な限り、禁止することはない」としている。また駅員も、「もし農(nóng)家の人が持ち込んだ野菜が臭ったり、水が垂れて車內(nèi)が汚れたりしていた場合は、すぐに電話で連絡(luò)してほしい。清掃員を手配してすぐに清掃する」としている。

ビジネスバッグでも、竹籠でも持って乗ることができる包容力ある都市づくり

包容力ある都市というのは、ビジネスバッグを持ったサラリーマンも、竹籠を背負った農(nóng)家の人も平等に受け入れるものだ。そして最近、ある農(nóng)家の人から「地下鉄に乗る時、普通話(標準中國語)の車內(nèi)放送は何を言っているのか分からない」という聲が寄せられたため、4號線は「重慶の方言による車內(nèi)放送をすぐに手配する」としている。

現(xiàn)時點では方言による車內(nèi)放送の録音を行っているところで、4月には、一部の區(qū)間で試験的に流される予定だ。この車內(nèi)放送がスタートすると、重慶地下鉄4號線は、重慶市で方言による車內(nèi)放送を流す初めての鉄道路線となる。

重慶軌道四號線建設(shè)運営有限公司の責任者は、「重慶の方言による車內(nèi)放送を流すことで、一人でも多くの人が便利に移動できるようサポートしたい。重慶は、アットホームな都市。野菜を売る農(nóng)家の人も、他の乗客も、地下鉄に乗っている時に、運営會社の溫かい気遣いや親しみを感じてもらいたい」と話す。

「竹籠線」で間もなく方言による車內(nèi)放送が始まるというニュースが流れると、SNSではネットユーザーから、「ほっこりした気持ちになった」、「包容力、愛がある都市だ!」といったコメントが続々と寄せられている。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2024年4月1日

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