壁畫から飛び出した「飛天」や「力士」 「敦煌舞」を學ぶ西北民族大學の學生
敦煌舞(ダンス)というと、「琵琶を頭の後ろに回して曲蕓的に演奏する天女」や「散花する天女」の姿を連想する人が多いに違いない。しかし、2013年、中國國家大劇院で開催された「敦煌壁畫伎楽天」をテーマにした舞踴イベントでは、敦煌の壁畫に描かれている伎楽天を初めて男性が演じるというスタイルで表現(xiàn)された。中國新聞網が報じた。
敦煌舞を踴る西北民族大學の學生(資料寫真、寫真提供?西北民族大學?舞踴學院)。
中國で唯一、學部と大學院の段階で「敦煌舞」を専攻できる西北民族大學?舞踴學院の李琦院長によると、同學院は、敦煌舞を研究の方向性とする唯一の二級修士課程ポイントでもあり、関連の教材を複數(shù)出版してきた。
哈爾浜(ハルビン)師範大學の學部の舞踴學科を卒業(yè)した黎明東さんは卒業(yè)後、中央民族歌舞団の入団テストに合格し、舞踴家として活動するようになった。その後、活躍の場を舞臺から教室に移し、2010年に、西北民族大學の舞踴學院の教壇に立つようになった?!笇W院の教室では、私が見たこともないタイプの舞踴を見かけることがよくある。その形式は斬新で內容も獨特、その場で虜になってしまう。敦煌舞を確立した高金栄氏の講義を見た時も、それに夢中になってしまった」と語る。
3月上旬、男子學生向けクラスで敦煌舞を教える黎明東さん(撮影?王牧雨)。
黎さんはその時から、高氏に師事し、大學院修士課程のカリキュラムで學ぶようになった。そして、2018年から、男子向けクラスで敦煌舞を教えるようになったという。カリキュラムを計畫する際、黎さんは、敦煌舞は敦煌の壁畫に描き出されている多種多様なイメージをモチーフにしており、そこに含まれる男性のイメージも獨特な美的センスを備えていることに目を留めた。そして、そのイメージを掘り起こして、磨き上げ、男子學生に敦煌舞を教え、それを舞臺で披露する型を作り上げていった。
黎さんは壁畫の観察を通じて、「金剛」や「力士」、「護法神」、「楽伎」といった獨特の男性のイメージが非常にたくさん描かれていることを発見した。例えば、金剛力士は、威圧するほど勇ましく、その姿も多種多様で、塑像であっても、壁畫であっても、手足は血管が浮かび上がっており、顔の表情も非常に迫力がある。そのポーズや表現(xiàn)している感情はいずれも、踴りで表現(xiàn)する価値を備えているという。
敦煌舞の練習をする男子學生(撮影?王牧雨)。
黎さんは、「女性が踴る敦煌舞が演出しているのは『真善美』のスタイル。一方、男性が踴る敦煌舞は、勇敢、果敢、毅然といった気質を演出したい。カリキュラムを通して、発掘や模索を続け、同じ敦煌舞でありながら、男性と女性では違うものを演出できるように取り組んでいきたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年3月28日
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