3月13日、フランス?パリのギメ東洋美術館で、敦煌文化を再現(xiàn)した衣裝を披露する女性モデル（撮影?高靜）。

北京服裝學院が主催した「時空を超えた出會い」をテーマにした中國伝統(tǒng)衣裝國際ファッションショーがこのほど、フランス?パリのギメ東洋美術館の中國の文化財が展示されているホールで開かれた。唐（618－907年）の時代の華服を著た女性モデルがゆったりとした足取りで登場すると、まるでタイムスリップしてきた「昔の人々」が、會場に集まった「現(xiàn)代の人々」に敦煌の物語を語りかけているようだった。新華社が報じた。

ファッションショーでは、甘粛省北西部の敦煌の仏教遺跡?莫高窟の壁畫に描かれている女性の衣裝が再現(xiàn)され、中國人やフランス人のゲスト100人以上がこの「時空を超えたファッションショー」を楽しんだ。

敦煌研究院は2018年、北京服裝學院など4機関と共同で敦煌の服飾文化を踏み込んで研究する「敦煌服飾文化研究及び革新的デザインセンター」を発足させた。各協(xié)力機関の共同の努力の結果、壁畫に描かれている衣裝が再現(xiàn)されて、國際舞臺で披露され、異彩を放つようになっている。

「フランス?オートクチュール＆モード連盟」のパスカル?モランル氏は、「今回のファッションショーは、中國文化が無限のインスピレーションの源であることを示している。中國の多くの若いブランドは、『國潮（中國伝統(tǒng)の要素を取り入れたおしゃれな國産品のトレンド）』に注力している?！簢薄护?、若いブランドやデザイナーの臺頭をうまく引き出すことができる。中國ファッションの國際舞臺における存在感はますます高まっており、フランスと中國のファッション産業(yè)における協(xié)力も巨大なポテンシャルを秘めている」との見方を示した。

北京服裝學院敦煌服飾文化研究及び革新的デザインセンターの崔巖執(zhí)行主任は取材に対して、「敦煌文化は、多元的な文化が交流し、融合した代表的なケースで、開放的かつ、包容力があるため、フランス人の間で共感を呼び、中國文化に興味を抱いてもらえるようになりやすい」との見方を示した。

莫高窟の壁畫に描かれている衣裝が再現(xiàn)されて、海外で披露されるのは今回が初めてのことだ。ギメ東洋美術館のヤニック?リンツ館長はイベント會場において、「今回のファッションショーは當館內で開催した初のファッションショー。今年は中國とフランスの國交樹立60周年に當たり、當館は1年を通して関連祝賀イベントを開催する予定だ。今回のような中國の創(chuàng)造力をPRするプロジェクトは非常に有意義だ」と力強く語った。（編集KN）

「人民網日本語版」2024年3月18日