オシャレなヨモギの飾りで端午の節(jié)句を祝う中國の若者
端午節(jié)(端午の節(jié)句、今年は6月10日)を目前に控え、新スタイルのヨモギの飾りが今、中國で人気を集めている。中國では古くから端午節(jié)に厄を払い、福を呼ぶためにヨモギを玄関先に飾る習(xí)慣があり、今年は數(shù)元(1元は約21.6円)のヨモギの束にクラスペディアやショウブの葉などを添えるというのが人気で、フラワーデザイナーの手にかかると、數(shù)十元、ひいては百元以上のヨモギの飾りへと華麗なる変身を遂げている。こうした新スタイルのヨモギの飾りはネット上で検索のトレンド入りしているだけでなく、多くの若者が実際に購入している。
今年は新スタイルのヨモギの飾りが多くの花屋の「大ヒット商品」となっている。浙江省寧波市の道路?科技路のある花屋では、さまざまなタイプのヨモギの飾りが129元から149元ほどで販売されていた。
この店の店員は取材に対して、「予約がたくさん入っている。あるソーシャルメディアプラットフォームでも宣伝?販売しており、そのプラットフォームだけでもすでに3000セット売れた。どのタイプのヨモギの飾りにも、それぞれテーマがあり、ヨモギにショウブやクラスペディア、クスノキ、チカラシバ、カンガルーポー、さらに、飾り用の鈴や幸福?幸運を願う思いを込めたヒョウタン、匂い袋などと合わせて飾りを作っている」とした。
新スタイルのヨモギの飾りがこれほど人気を集めているのはなぜなのだろうか?
花の卸売業(yè)に攜わる閆慶敬さんは、「このブームは若者の『セレモニー感消費』に対する重視が原因で起きている。フラワーデザイナーである私はここ數(shù)年、消費習(xí)慣の変化をしみじみと感じている」と話す。
そして、「端午節(jié)に、玄関にヨモギやショウブを飾るというのは伝統(tǒng)的な習(xí)慣で、今は美的センスが異なるだけで、若者は伝統(tǒng)的な習(xí)慣のランクをさらに上げ、優(yōu)れた見た目のものを使って、ムードをさらに高めたいと考えている。卸売業(yè)者である私たちは、ヨモギやショウブ、クスノキなどを端午節(jié)用の基本セットとして、約20元で販売している。多くの花屋がこれらをベースにして、さらに多くの季節(jié)の花や端午節(jié)をテーマにした飾りなどを添えて、さまざまな消費の需要に対応している」とした。
こうしたヨモギの飾りは、表現(xiàn)スタイルこそとても斬新であるものの、伝統(tǒng)的な習(xí)慣も忘れていない。例えば、ヨモギの飾りを作る過程では、ヨモギの長さが、3本長く、2本短いというのは縁起が悪いとされるため避けて、できるだけ長さを揃えるようにすることや、「愛が折れる」と「ヨモギが折れる」という中國語の発音がよく似ているため、折ったヨモギは使わない、また偶數(shù)は中國では縁起が良いとされるため、その飾るヨモギの本數(shù)を偶數(shù)にするといった習(xí)慣だ。
新スタイルのヨモギの飾りが爆発的人気となっている背後には、端午節(jié)の習(xí)慣や文化を再び重視し、自分なりの美的センスやスタイルで、その伝統(tǒng)的な祝祭日に新たなセレモニー感を添えるようになっている若者の姿がある。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年5月30日
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