北京市では、今年の中國大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験(通稱「高考」)が今月7日から10日までの4日間実施された。そして、各科目の採點(diǎn)業(yè)務(wù)が現(xiàn)在、秩序に基づいて展開されている。では、採點(diǎn)は誰がどのように行っているのだろうか？清華大學(xué)や北京大學(xué)に設(shè)置された採點(diǎn)會(huì)場をこのほど取材した。中國新聞社が報(bào)じた。

採點(diǎn)の安全性はどのように確保？

取材にあたり、本人確認(rèn)を済ませ、通信設(shè)備を預(yù)け、セキュリティチェックを受けて、清華大學(xué)に設(shè)置された北京市の高考の數(shù)學(xué)の採點(diǎn)會(huì)場にやっと入ることができた。そこでは、採點(diǎn)スタッフが真剣な目つきでパソコンの畫面に表示された回答用紙をチェックしていた。また、機(jī)の上には紙とペンも置かれており、スタッフが、再確認(rèn)が必要な部分を紙に記していた。

6月16日、清華大學(xué)に設(shè)置された北京市の高考の數(shù)學(xué)の採點(diǎn)會(huì)場で、パソコンで回答用紙をチェックするスタッフたち（撮影?蔣啓明）。

採點(diǎn)會(huì)場は、封鎖式管理が実施されているほか、24時(shí)間態(tài)勢でパトロールが実施されるなど、安全管理がしっかりと行われ、関係者以外の人の出入りは固く禁じられていた。

またセキュリティ保護(hù)のためのサイバー防御も講じられていた。例えば、採點(diǎn)開始前にはウイルス感染やハッカーの侵入を防止するべく、全てのコンピューターネットワークやソフトウェア、ハードウェア、採點(diǎn)アプリケーションシステムなどを統(tǒng)一してセットアップし、テストを行い、情報(bào)のセキュリティ保護(hù)が強(qiáng)化されたという。ネットワークには、ローカルエリアネットワークを採用することで、外部のネットワークを物理的に遮斷し、ネットワークの安全性と円滑性を確保している。

誰が採點(diǎn)？

北京教育考試(試験)院の周玉玲副院長によると、採點(diǎn)は今月11日から始まり、24日に終了する計(jì)畫だ。採點(diǎn)は、北京市が手配した、特級教師や學(xué)科教育リーダーなどを含む教師1547人が、6ヶ所に分かれて行っている。

北京は今月25日正午までに、試験の結(jié)果を発表することになっている。そして、受験生は今月27日午前8時(shí)から7月1日午後5時(shí)までの間に、得點(diǎn)に基づいて志望校を選んで、手続きを行い、7月8日から8月2日の間に合否の審査が行われる。

どのように公平で公正な採點(diǎn)を保障？

高考の試験は、一般的に客観問題と主観問題からなり、その採點(diǎn)にもルールがある。周副院長によると、回答用紙がスキャンされた後、受験生の情報(bào)は暗號(hào)化される。主観問題の畫像は問題ごとに切り取られて、採點(diǎn)システムを通して、採點(diǎn)する教師のアカウントにランダムに送信される。各教師は受信した問題の採點(diǎn)だけを擔(dān)當(dāng)し、受験生の回答用紙の全體を見ることはできない。

また、各科目の全ての試験問題を2人の教師が採點(diǎn)する方法が採用されている。2人の教師の採點(diǎn)がしきい値を超えた回答については、さらに、3人目または4人目の教師が採點(diǎn)を行うことになっている。各教師の採點(diǎn)の質(zhì)も、一定の割合で抜き取り検査が行われ、3人目の採點(diǎn)と4人目の採點(diǎn)が行われた回答については、全て再検査を行って、全ての回答が、理に適った範(fàn)囲で客観的、かつ公平、公正に採點(diǎn)されるよう保障されている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年6月18日