江西省九江市柴桑區(qū)江洲鎮(zhèn)は最近、豪雨に見舞われ、水位が急上昇した。これを受け、江洲鎮(zhèn)は他の地域に出稼ぎなどに出ている同鎮(zhèn)出身者に向けて、「この知らせを見た同郷の方。生まれ故郷があなたを必要としています」という、水害対策の支援を求める「故郷からの便り」を発信した。

四方を川に囲まれた柴桑區(qū)江洲鎮(zhèn)は、その地理的位置の特殊さから、今回の記録的な雨により、水害対策が急務(wù)となっている。同鎮(zhèn)の常住人口はわずか約4000人。そのほとんどが留守老人（子供夫婦が出稼ぎに出るなどして農(nóng)村部に殘された高齢者）や女性で、水害対策が必要なものの、深刻な人手不足が問題となっている。

緊急水害対策を講じるために、江洲鎮(zhèn)水害?干ばつ対策指揮部は今月2日夜、中國各地の江洲鎮(zhèn)出身者に助けを求める「故郷からの便り」を発信。それを見た各地の同鎮(zhèn)出身者がすぐさま呼応して、車を走らせるなどして、故郷に急いで戻って來た。

福建省泉州市で働く李忠元さんは車を8時間以上走らせて江洲鎮(zhèn)に戻った。また、今年大學(xué)を卒業(yè)して、軍隊に入隊した周紫南さんも進んで故郷に戻って、水害対策の手伝いをしている。5日の時點で、1200人以上の江洲鎮(zhèn)出身者が故郷に戻って水害対策のサポートをしている。

ネットユーザーは、「これが中國人の魂に刻まれている故郷への思い」と、故郷に戻った江洲鎮(zhèn)出身者を絶賛する聲を寄せている。

江洲鎮(zhèn)出身者が戻って支援しているほか、中國國家消防救援局?江西機動支隊や柴桑區(qū)の數(shù)十當(dāng)局も緊急支援を強化。

江洲鎮(zhèn)の汪子峰鎮(zhèn)長は、「江洲鎮(zhèn)の最大の特徴は団結(jié)?！汗枢_からの便り』を発信したのは、その団結(jié)力を信じているから」と語る。実は同鎮(zhèn)が「故郷からの便り」を発信するのは今回が初めてではない。2020年の出水期にも、「故郷からの便り」を発信し、その際は同鎮(zhèn)出身者數(shù)千人が戻り、その時期を無事乗り切ることができるよう支援した。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月9日