「三峽ダムが決壊」はデマ
SNSのX(舊ツイッター)で最近、「中國の三峽の11ヶ所のダムが全部決壊し、1975年以來の大洪水が発生している」といったデマが拡散している。こうしたデマやフェイクニュースには、「三峽ダムが決壊し、數(shù)千世帯が避難した」とする長さ30秒ほどの動畫まで添えられている。
その真相は?
「InVID」というソフトウェアを使用し、ネット上で流れている動畫をファクトチェックすると、その動畫は2021年の時點ですでにネット上に流れていたことが分かった。
それは、2021年7月21日、動畫共有サービス?YouTubeのチャンネル「Project Earth」にアップされた4分28秒的の動畫の一部で、その32秒から1分1秒の部分が切り取られていた。同じ時期にSNSや中國から公式発表された関連動畫と比べると、それは2021年7月20日に、河南省鄭州市の市內を走る道路?京広快速路の北トンネルで発生した浸水被害を捉えた動畫であることが斷定できた。
新華社の報道によると、2021年7月17日から23日までの7日間、河南省は記録的な豪雨に見舞われ、洪水が発生した。
三峽ダムが決壊?
新華社の今月10日付の報道によると、7月に入り、長江上流の水位が上昇し続けると予想されているため、洪水のピークが到來する前に、貯水量の適切な調整を行う目的で、中國水利部(?。?長江水利委員會は、三峽ダムのゲートを今月10日午後2時と6時に、1門ずつ開いて放流を開始した。そして、放流量を1秒當たり2萬7000立方メートルから3萬1000立方メートルに少しずつ増やしていった。新華社が掲載しているドローンで撮影した寫真を見ると、三峽ダムは正常に放流を行っており、決壊など生じていない。
また長江水文網(wǎng)が発表している水位に関するリアルタイムデータによると、今月22日午後3時の時點で、三峽ダムの水位は161.5メートル、放流量は1秒當たり3萬4500立方メートルとなっていた。
2020年7月當時、三峽集団?長江電力三峽梯調センターの主任助手を務めていた鮑正風さんは以前、取材に対して、「三峽ダムの制限水位は145メートル。増水期になると、ほぼ145メートルで運用される。つまり、洪水調節(jié)を講じる必要のない時は、ダムの水位は145メートルほどで推移し、洪水防止のためにコントロールできる余地を殘している。三峽ダムの平常時最高貯水位は175メートルで、160メートルというのは、175メートルと145メートルの真ん中となる水位」と説明していた。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月24日
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