浙江省嘉興市に住む00後（2000年代生まれ）のイケメン若者の話題が検索トレンド入りし、たくさんのネットユーザーから「かっこよくて優(yōu)しい人！」と絶賛されている。

7月17日午前10時(shí)頃、耐えがたいほどの暑さの中、道路を歩いていた1人の高齢者の男性が、突然よろけたかと思うと、仰向けの姿勢(shì)でどさっと地面に倒れ込んだ。

高齢者は何度か起き上がろうとしたが、どうにもならなかった。その時(shí)、電動(dòng)アシスト付き自転車(chē)に乗った若者が通りかかり、「あれ、こんなに暑いのにどうして道に人が寢ているんだろう」と思うとすぐに自転車(chē)を止め、様子を見(jiàn)に高齢者に近寄った。

この若者は毛晨晰さんという今年19歳の平湖市水泳運(yùn)動(dòng)協(xié)會(huì)に所屬するライフセーバーだ。

毛さんは、「高齢者の側(cè)に行くと體の下に血がたまっていたのに驚いた。後頭部が出血していた。すぐ高齢者に、何が起きたのか、今どんな感じか、家の電話番號(hào)は何番かなどとたずねた。救急車(chē)を呼ぶと言うと、高齢者は『自分は醫(yī)者だ。病院は行かなくていい』と言って拒否。でも狀況は差し迫っていた。高齢者は質(zhì)問(wèn)に答えられたので、意識(shí)があることはわかったが、醫(yī)者だってケガをしたら病院にいくべきと思って、私は取り合わないで、すぐ120番に電話して救急車(chē)を呼んだ」と振り返った。

救急車(chē)を呼んだ毛さんは近くの薬局に助けを求めることにし、また高齢者が車(chē)にひかれないようにするため、路上に止まっていたシェア自転車(chē)でバリケードを作った。

救急車(chē)はすぐに到著し、毛さんは醫(yī)療スタッフとともに高齢者を病院に送り屆けた。毛さんが高齢者を発見(jiàn)してからわずか10分後のことだった。

その後の検査で、高齢者は熱中癥の癥狀のほか脳出血もあることがわかった。非常に危険な狀態(tài)で、速やかに病院に運(yùn)ばれたのは不幸中の幸いだった。

高齢者は今年83歳になる平湖市人民病院の元副院長(zhǎng)で、後に毛さんと顔を合わせた時(shí)、毛さんの手をちぎらんばかりに握りしめ、「あの時(shí)、自分では大したことはないと思っていた。毛さんが迅速に動(dòng)いてくれたおかげで……」と聲を詰まらせた。

高齢者の妻の王さんも醫(yī)師で、突然倒れたことや屋外の高溫環(huán)境に長(zhǎng)くいることが、高齢者にとって何を意味するかを知っており、目に涙をうかべながら毛さんへの感謝の言葉を何度も口にした。

毛さんは、「あの時(shí)、実はあまりあれこれ考えてはいなかった。誰(shuí)でも年を取り、自分もいつか同じように誰(shuí)かに助けられる可能性がある」と振り返った。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年7月29日