標高4800m! 中國が衛(wèi)星?地球間通信の「高速道路」を建設
新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)塔什庫爾干塔吉克(タシュクルガン?タジク)自治県に位置する帕米爾(パミール)高原慕士塔格峰エリアの標高4800mの山頂には、直徑6mの白い「球」がそびえ立つ。頂部がゆっくり開かれると、中の500mm口徑の光學アンテナが正確に宇宙に向けられ、衛(wèi)星が伝送する貴重な観測データを高速受信するようになった。新華社が伝えた。
これは中國が獨自に開発した衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上システムだ。
塔県衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションが15日に正式に完成し、通常運用を開始した。これは中國で初めて商業(yè)化された衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションだ。
運用中の塔県衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーション。(畫像提供は中國科學院空天情報革新研究院)
衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションを建設するのはなぜか?
中國科學院空天情報革新研究院の李亜林シニアエンジニアは、「中國の衛(wèi)星データ受信は現(xiàn)在、マイクロ波地上ステーションのみに依存している。中國の衛(wèi)星技術の急速な発展に伴い、衛(wèi)星観測によって生成されるデータが幾何學的に成長し、大量のデータを速やかにダウンロードできないという問題が日増しに顕著になっており、衛(wèi)星データ資源の効率的な利用が大幅に制限されている」と説明した。
衛(wèi)星?地球間レーザー通信はレーザーを擔い手とし、情報伝送速度はマイクロ波通信の最大1千倍近くに達する。李氏は、「周波數(shù)帯を道路に例えると、マイクロ波Xバンドは1車線で、マイクロ波Kaバンドは4車線だ。そしてレーザーは100本、さらには1千本ほどの車線に対応できる」と述べた。
歐米や日本などの先進國は衛(wèi)星?地球間レーザー通信技術の発展を急いでおり、衛(wèi)星?地球間高速レーザー通信ネットワークの建設を展開している。中國の衛(wèi)星?地球間レーザー通信技術の発展も非常に急速で、一連の重要中核技術の研究開発を行っている。塔県衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションの正式な完成は、中國の衛(wèi)星?地球間レーザー通信の工學的応用をさらに推進する。
塔県が選ばれたのはなぜ?
中國科學院空天情報革新研究院の王建平シニアエンジニアは、「衛(wèi)星?地球間レーザー通信は曇、雨?雪などの気象と亂気流の影響を受けやすい。慕士塔格峰エリアは大気條件が良く、視界が優(yōu)れ、世界一流の光學ステーションの立地に匹敵する上、乾燥した気候で雨が少なく、年間を通じて衛(wèi)星?地球間レーザー通信任務を実施でき、極めて優(yōu)れた立地だ」と述べた。
星空の下の塔県衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーション。(畫像提供は中國科學院空天情報革新研究院)
中國科學院空天情報革新研究院の黃鵬研究員は、「塔県衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションの通常運用は、中國の次世代衛(wèi)星?地球間大量データ伝送システム計畫及び次世代衛(wèi)星地上ステーションネットワーク建設のための基礎をしっかり固める」と述べた。
中國は國家衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションネットワークの建設を計畫?論証中だ。中國の西南、西北、東部地域で複數(shù)の衛(wèi)星?地球間レーザー通信地上ステーションを建設しネットワークを構築することにより、衛(wèi)星?地球間レーザー通信への気象の悪影響をさらに克服し、衛(wèi)星?地球間レーザー通信の可用性を大幅に高めることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年9月18日
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