中國16兆元超の新規(guī)融資はどこへ向かったか
資料寫真
中國人民銀行(中央銀行)は11日、2024年10月の金融統(tǒng)計データを発表した。それによると、今年1-10月に、人民元建て融資は16兆5200億元(1元は約21.4円)増加した。この融資は主にどこへ向かったのだろうか。
人民銀行によると、10月末現(xiàn)在、「専精特新(専門化?精密化?特徴化?新規(guī)性)」の企業(yè)向け融資殘高は前年同期比13.6%増の4兆2300億元、テクノロジー型中小企業(yè)向け融資殘高は同21%増の3兆1700億元、包摂融資としての小企業(yè)?零細(xì)企業(yè)向け融資殘高は同15%増の約33兆元だった。これらの融資の成長率は同期の他の各種融資の成長率を上回った。
これと同時に、1-10月には、中國の住宅ローンが2兆1000億元増加した。人民銀行によると、10月には個人の住宅ローンの規(guī)模が安定し、1-9月の毎月平均690億元減少との水準(zhǔn)より明らかに好調(diào)で、過去2年間の同期の水準(zhǔn)も上回った。
招聯(lián)金融の董希淼首席研究員は、「これまでに各種政策が徐々に実施されて効果を上げ、経済支援の役割が持続的に発揮されていた。特に今年9月下旬以降は、中國人民銀行が不動産金融の政策を最適化?調(diào)整し、資本市場を支援する2つの金融政策ツールを創(chuàng)設(shè)し、市場からは積極的な反応があった」と述べた。
データを見ると、10月末の広義マネーサプライ(M2)の殘高は前年同期比で7.5%増加し、成長率が回復(fù)上昇を続けていた。狹義マネーサプライ(M1)の殘高の前年同期比成長率は前月より上昇した。M2とM1の「鋏狀価格差」が狹まり、経済は安定に向かい、好転した。
董首席研究員は、「経済成長をめぐる政策パッケージが予想を効果的に改善し、一部の投資家のリスク選好がより積極的なものになった。資本市場を支援する新しいツールが登場するにつれて、商業(yè)銀行の非銀行金融機(jī)関への融資が増加したことも、M2の増加を直接的に推進(jìn)した。このほか財政支出が加速し、財政資金が企業(yè)資金へとより多く転換するようになった」との見方を示した。
年初以來、中國の金利水準(zhǔn)は安定の中で低下する流れを維持し、企業(yè)と個人は資金調(diào)達(dá)のコストがさらに低下した。人民銀行によると、10月の企業(yè)向け新規(guī)融資の加重平均金利は3.5%前後、新規(guī)の個人住宅ローンの金利は3.15%前後となり、いずれも歴史的な低水準(zhǔn)だったという。
中國民生銀行の溫彬首席研究員は、「経済成長をめぐる政策パッケージが実施されていることを踏まえると、融資の審査、與信、資金引き出しなどにもプロセスが必要であり、これから政策の効果がさらに顕在化するだろう。一連の財政支援政策により、社會的期待と市場の信頼感が上昇し続け、融資ニーズが一層改善され、資金調(diào)達(dá)コストもさらに低下する見込みだ」との見方を示した。
人民銀行がこのほど発表した24年第3四半期(7-9月)の中國金融政策執(zhí)行報告によると、人民銀行は今後、支援的な金融政策という立場を揺るぎなく堅持し、金融政策の調(diào)整?コントロールを強(qiáng)化し、経済の安定的な成長と質(zhì)の高い発展のために通貨および金融の良好な環(huán)境を創(chuàng)出するとしている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2024年11月13日
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