寫真提供?新華社（撮影?楊靜）

國営工場の廃棄した鋼材の端材を、河南省虞城県稍崗鎮(zhèn)の労働者たちが綿密に計畫を練って再利用し、総額120億元（1元は約21.5円）規(guī)模の「巻尺産業(yè)」を築き上げた。この地のスチール巻尺は年間生産量が15億個近くに達し、生産?販売量で國內(nèi)市場の85％以上、世界市場の65％以上を占め、120以上の國や地域に輸出されている。

1980年代、スチール巻尺は農(nóng)村ではまだ珍しい道具だった。稍崗鎮(zhèn)の一部住民が南方地域に出稼ぎに行った際、國営のスチール巻尺工場でスチール巻尺の端材が毎日大量に廃棄されていることに偶然気づき、500グラムあたり3分（0.03元、約0.645円）で購入し故郷に持ち帰った。その後、長さのまちまちな廃材を簡単に選別?裁斷し、様々な色の目盛りをつけることで、「ミニ」サイズのスチール巻尺が完成した。こうしてスチール巻尺製造業(yè)が河南省の豫東平原にもたらされた。

寫真提供?新華社（撮影?楊靜）

販売を進める過程で、稍崗鎮(zhèn)の人々は自分たちの製造したケースのない簡易巻尺が、鋭利な端で顧客の指を傷つけたり、散開しやすく、収納や持ち運び、使用に不便であることに気がついた。そこで、國営工場の製品の外観を真似て、巻尺をケースに納めることにした。稍崗鎮(zhèn)製の巻尺は口コミで次第に市場を獲得。稍崗鎮(zhèn)では巻尺の小規(guī)模工場が雨後の筍の如く多數(shù)出現(xiàn)した。

1990年代に入ると、稍崗鎮(zhèn)の巻尺製造は家族経営の小規(guī)模工場から機械化製造へと移行し始めた。一部の工場では獨自に設備を開発したり、設備のセットを?qū)毪工毪长趣亲詣踊驅(qū)g現(xiàn)し、技術設備で當時の先進的水準に達した。こうして、高品質(zhì)かつ高コストパフォーマンスの稍崗鎮(zhèn)製スチール巻尺は中國各地に広まり、さらには海外へも輸出されるようになった。

寫真提供?新華社（撮影?楊靜）

現(xiàn)在では稍崗鎮(zhèn)は、研究開発、生産、販売を一體化した「スチール巻尺王國」となっており、毎年生産される5メートル巻尺を端から端までつなげると、地球の赤道を190周以上する計算になる。稍崗鎮(zhèn)には一定規(guī)模以上のスチール巻尺會社が1000社近く、自営業(yè)者が4800社以上存在し、2000臺以上の販売車が全國各都市に展開している。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年1月15日