エジプトの有名な遺跡である「スフィンクス(人間の顔とライオンの身體を持った神話上の生物)」とそっくりの建造物が河北省石家荘市に登場したことが、ここ數(shù)日、ネットユーザーの間で話題になっている。エジプト當(dāng)局の擔(dān)當(dāng)者は25日、「市民から多くの意見が寄せられたことを受け、エジプトは定められた手続きに則り、中國でスフィンクスの模造物が作られたことについてユネスコ(國連教育科學(xué)文化機関)に苦情を申し出た」と述べた。新華網(wǎng)が伝えた。
石家荘市の西郊外にある洞溝村に建造された「偽スフィンクス」は、長さ約80メートル、高さ約30メートル。現(xiàn)場作業(yè)員は、「建造物の內(nèi)部は、鉄筋を溶接したもの。これにセメントを流し込んだ後、最後に著色処理を行った」と話した。
「偽スフィンクス」が建造されたテーマパークの擔(dān)當(dāng)者は25日、「このスフィンクス像は、撮影用に一時的に建造されたもので、撮影が終わればただちに取り壊す予定だ。映畫やドラマの撮影背景に使用するだけで、他の用途は一切考えておらず、観光収入を目的としたものでもない。我々は世界の文化遺産に十分に敬意を払っている。誤解を招いたことについてはお詫びする」とコメントした。
この「偽スフィンクス」は、エジプト政府文化財擔(dān)當(dāng)部門の注意を引いた。エジプト當(dāng)局は、「ユネスコ駐エジプト代表に対し、中國が模造品を建造したことは、関連條約に違反する行為だと苦情を申し出た」としている。この點については、エジプト國內(nèi)の見解は同一ではない。
現(xiàn)地の著名新聞「ヤウム?サブア(The Seventh Day)」電子版には、中國に「偽スフィンクス」が建造されたことに対して不満の意を示す現(xiàn)地ネットユーザーからの投稿が複數(shù)寄せられた?!窶unir」さんは、「このような事件が2度と起こらないよう、當(dāng)然、エジプト政府はユネスコに訴える必要がある」と投稿した。
一方、エジプト人の中には、このようなことを「針小棒大」に取り上げる必要はないという意見の人もいる。大學(xué)生のSayyidさん(23)は、「偽スフィンクスが建造されるかどうかは大した問題ではない。エジプト政府がすべきことは、國內(nèi)観光資源の開発改善にもっと力を入れ、貴重な本物の文化財を見るためにエジプトを訪れる外國人観光客を増やすことだ」と指摘した。
エジプト文化財擔(dān)當(dāng)部門のHasan Saadallah報道官は、「今回の事件は、『危機』とは言えず、エジプトと中國の今後の関係にマイナス影響を及ぼす可能性もあり得ない。エジプト政府がユネスコに苦情を訴えたのは、手続上必要であったことと、市民から多くの意見が寄せられたことによる。このような事態(tài)に直面した國家なら、どの國でも同様の措置を講じるだろう」との見方を示した。
在エジプト中國大使館報道局局長兼報道官を務(wù)める宗宇氏は、「『偽スフィンクス』の件に絡(luò)み、在エジプト中國大使館は今のところ、エジプト當(dāng)局から正式な通知を受け取っていない。大使館は、事件の推移を慎重に見守っていきたい」とコメントした。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年5月26日
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