茶道裏千家前家元の大宗匠?千玄室氏が25日午後、北京日本學研究センター創(chuàng)立30周年特別記念行事となった北京外國語大學名譽教授授與式に出席した。今年92歳の千氏が自ら授與式に出席、併せて記念講演を行った。北京日本學研究センターの徐一平センター長が式の司會を擔當、在中國日本大使館の木寺昌人大使と夫人、北京日本文化センターの吉川竹二センター長、北京外國語大學黨委員會書記の韓震教授ら中日各界の関係者が今回のイベントに參加した。
韓震教授は、「日本の茶道裏千家は、昔から中日両國の友好交流活動の促進のために盡力を続け、北京外國語大學の教育事業(yè)と日本語研究事業(yè)に多大な支援の手を差し伸べた。2004年、北京日本學研究センターと裏千家は、教育に関する協力覚書を取り交わし、裏千家は同センターに教師を派遣、関連授業(yè)科目を開設、大學院生の訪日研修を受け入れてきた。長期にわたる中日交流事業(yè)への取り組みや北京外國語大學の発展のための多大な貢獻に対し、裏千家ならびに大宗匠?千玄室氏へ感謝の意を示す意味で、ここに名譽教授の稱號を千氏に授與する」と説明した。
中國の古いことわざ「溫故知新」から、千氏の記念講演はスタートした。話題は古代から現在に至り、生涯學習を続けることの重要性、中日両國の1千年に及ぶ文化交流、日本の茶道の起源と精髄などに及んだ。92歳という高齢にもかかわらず、千氏の言葉づかいや立ち居振る舞いは依然、力強くハキハキとしており、ユーモアに溢れ、講演の間は笑い聲が絶えなかった。千氏は、「わたしは中國を非常に尊敬している。中國は悠久の歴史を持ち、輝かしい文化を築き上げてきた。特に、中國の人々が想像を超える環(huán)境下で生み出した生活の知恵や発明した消費財は、日本の衣食住や交通に対して、重要な影響を及ぼした。漢字が日本に伝わったことで、ようやく自分たちの文字と學問を手に入れることができた。日本の仏教、儒教、道教思想もすべて、中國に由來している」と述べた。
1978年に鄧小平氏との會談について振り返った千氏は、大変興奮した表情になった。もともと30分だった會談の予定が、いつの間にか1時間を超えた。2人が夢中になって話し込んだ話題は、「お茶」だった。會談の最後に、鄧小平氏は中國の龍井茶を千氏に贈呈した。この會談は、千氏がその後、中國で日本の茶道文化を伝え、中日交流をさらに促進するための重要な契機となった。千氏は、「お茶を飲む民族はみんな仲良し。どんな人同士でも差別?區(qū)別無く勧めあうことができる」と話した。千氏にとって、茶道は「平和」であり、「健康」「平等」「禮儀」「感謝の心」でもある。だが、さらに重要な點として、「皆さん、お茶は中國のものであることを、忘れてはなりません」と千氏は強調した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月29日
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