國際ロボット連盟の統(tǒng)計によると、中國は2013年、日本を超え、世界の産業(yè)用ロボットの最大の市場となった。2014年に二連覇を果たし、販売臺數(shù)は56％増の5萬7000臺に達した。世界の産業(yè)用ロボットの年間販売臺數(shù)は2014年に22.5萬臺で、中國の販売臺數(shù)は約4分の1を占めた。

?産業(yè)規(guī)模1千億元超

工業(yè)?情報化部（?。┭b備工業(yè)司機械処の王建宇処長は「中國は現(xiàn)在、ロボット産業(yè)『十三五』（第13次5カ年計畫、2016-2020）計畫の制定を急ピッチで進め、國內(nèi)のロボットの研究開発や普及応用、基準體系建設(shè)などでの発展を後押ししている」と語った。計畫によると、中國の産業(yè)用ロボットの年間販売臺數(shù)は2020年までに15萬臺、保有臺數(shù)は80萬臺となり、2025年までに販売臺數(shù)は26萬臺、保有臺數(shù)は180萬臺に達する見通しだ。また「十三五」期の終わりまでに、中國のロボット産業(yè)クラスターの生産額は1千億元を超える見込みだ。>>>>詳細へ

?世界市場シェアの3割占める

このほど、中國電子學(xué)會が「中國ロボット技術(shù)?産業(yè)発展戦略」を発表した。それによると、中國製ロボットは2030年に世界市場で30％のシェアを占めることになる。

?大規(guī)模 ≠ ハイエンド

しかし、先進國と比べると、中國の産業(yè)用ロボット産業(yè)にはまだ大きな遅れが見られる。中國のロボット市場は大規(guī)模だが、國産ロボットのシェアは低く、ブランドの知名度も高くない。コントローラーや減速裝置などのキーパーツの研究開発能力が不十分で、先端製品は輸入に依存している。國産ロボットは主に搬送や原材料注入ロボットが中心で、ローエンドに位置する。

新松ロボット公司中央研究院の徐方院長や中國科學(xué)院オートメーション研究所先端ロボット研究センターの呉正興博士ら専門家によると、ロボット、特に知能サービスロボットは、人間の動作や行動、思考法、その他の各種能力を備えている必要がある。そのため研究開発や製造は非常に複雑。>>>>詳細へ

1．外界感知の難しさ

ロボットの外界感知は主に、各種のセンサーを通じて行われる。センサーの精度と信頼性を絶えず高め、多數(shù)のセンサーの情報を融合することは、ロボットの感知システムで解決が迫られる技術(shù)的任務(wù)である。

2．「脳」による思考の難しさ

クラウドコンピューティングやクラウドストレージ、インターネットなどの技術(shù)の融合によって実現(xiàn)されたロボットの「脳」システムは、一臺のスーパーコンピューターに匹敵する?？茖W(xué)者らは常に、演算速度の向上やさらにすばやい反応、さらに豊かな知識の把握に向けた取り組みを続けている。

3．人間との交流の難しさ

ロボットの音聲センサーが聲の信號を収集し、音聲識別システムと言語処理技術(shù)を通じて話された內(nèi)容の解析を行い、意味を聞いて「理解」した後、コンピューターが反応の指示を出し、音聲合成システムを通じて人類の発話をシミュレーションする。雑音の大きな環(huán)境下で音聲を識別?理解?処理するのは、非常に重要で難度の高い技術(shù)となる。

4．安定した移動の難しさ

ロボットは自分でルートを認識し、自由に走行し、自ら障害を避けなければならない。これには自主的なナビゲーション?ポジショニングや動的なプランニングなどが必要となる。

「中國ロボット技術(shù)?産業(yè)発展戦略」によると、中國のロボット産業(yè)の未來の発展は、産業(yè)用ロボット、サービスロボット、特殊用途ロボットに的を絞る。

2015年國家ロボット発展フォーラムで明らかにされたところによると、中國は2013年に新たに3萬7千臺の産業(yè)用ロボットを?qū)毪?、年間ロボット導(dǎo)入臺數(shù)が世界最多となった。14年の導(dǎo)入臺數(shù)は約5萬6千臺で、このうち約1萬臺は國內(nèi)で製造されたものだった。ここから中國が世界最大の産業(yè)用ロボット製造國になったことがわかる。

中國工程院院士、中國科學(xué)院瀋陽自動化研究所研究員の王天然氏によると、中國のロボットの旺盛な需要には、労働力の不足と人件費の高騰という原因がある。企業(yè)は人の代わりにロボットを選択し、生産効率を高めることが可能で、長期的に見るとコストを削減できる。>>>>詳細へ

現(xiàn)在の流れを見ると、サービスロボットが新たな成長源になろうとしている。サービスロボットは主に、リハビリや四肢機能強化など障害者?高齢者のリハビリ用ロボット、および未來の高品質(zhì)な生活を牽引する家庭用ロボットが中心となる。 高齢化が進み、介護を手伝えるロボットの需要が旺盛だ。

スマートサービスロボット

「萊迪」と呼ばれるスマートロボットは、湖南栄楽科技有限公司が獨自開発?製造した家庭用ロボット。同ロボットは歌をうたい、人と會話し、家電のスマート制御とリンクが可能だ。主人の命令によりクイック決済が可能で、家庭內(nèi)の高齢者や子供のために、様々なサービスを提供する。>>>>詳細へ

ロボット店員

海南省?？谑泻Ｐ銝|路の香港料理レストランに身長1メートル50センチほどの「ロボット店員」が採用されている。このロボット「美美」の使用壽命は7?10年で、1度の充電で12時間稼働でき、1時間で60皿の料理を運ぶことができる。>>>>詳細へ

しかし、産業(yè)用ロボットと比べ、中國ではサービスロボットの応用例がまだ少ない。北京理工大學(xué)教授の高駿暁氏は、「技術(shù)的に見ると、サービスロボットと産業(yè)用ロボットの差は大きくないが、後者は用途が比較的はっきりしており、高額でも受け入れやすい。一方でサービスロボットの作業(yè)は複雑で、特に萬能型ロボットの場合は割高となり、多くの家庭では受け入れられない」と指摘した。

特殊用途ロボットのうち、醫(yī)療手術(shù)ロボットでは腹腔鏡手術(shù)、血管介入手術(shù)、整形外科手術(shù)などのロボット技術(shù)の進展を?qū)g現(xiàn)する。同時に宇宙?海洋?國防?核環(huán)境などの特殊用途ロボットの産業(yè)化を?qū)g現(xiàn)する。

手術(shù)補助ロボット

2015年8月、北京積水潭病院院長、脊椎外科主任の田偉氏が率いる開発チームは、中國が獨自に開発した整骨科手術(shù)補助ロボットを使用し、上部頚椎の複雑な奇形により頭蓋底が凹んでいる患者に対して、世界初の「環(huán)軸関節(jié)のボルト固定手術(shù)」を成功させた。田氏は、「上部脊椎奇形は脊椎外科で最も複雑な手術(shù)だ。補助ロボットを使うことで、正確な測位と操作が可能になる」と話した。>>>>詳細へ

宇宙用ロボットアーム

「世界ロボット大會（World Robot Conference 2015）」において、中國航天科技集団公司第五研究院総體部が開発を擔(dān)當した宇宙用ロボットアームが登場した。このロボットアームの長さ（全開時）は10メートルを超え、自主匍匐?拡張能力を持ち、柔軟性が高く、広い範囲に到達できる。広範囲?高負荷の操作および局地的かつ詳細な操作を同時に実現(xiàn)できる。>>>>詳細へ

また情報技術(shù)、特にインターネットや人工知能の製造業(yè)との融合により、ロボット産業(yè)も変革に直面している。ロボット産業(yè)は「2.0」の時代に足を踏み入れつつある。王氏は、人工知能とインターネットの技術(shù)発展はロボットに強力な「後脳」を提供し、スマート水準を高めると指摘した。材料科學(xué)の発展に伴い、人工筋肉などを使い「軟體ロボット」を作れるようになる。これはロボット産業(yè)に革命をもたらす。脳科學(xué)と結(jié)びつけることで、ロボットの一部の行為を人が直接制御できるようになる。生命科學(xué)と結(jié)びつけることで、「命」を持つロボットを生産できるようになる。（編集SC）

「人民網(wǎng)日本語版] 2015年11月26日