ハスアルトさんは、新疆維吾爾(ウイグル）自治區(qū)ウルムチ市特勤隊の消防隊員で、この任務(wù)について6年になる。6日、彼は他の隊員とともに、高速列車で西寧に向かった。早朝、彼らは海抜3100メートルにある10キロ野営訓(xùn)練の出発點(diǎn)に到著した。気溫は8度、街燈はない。人民網(wǎng)が伝えた。

ハスアルトさんが參加したのは、中國で初めて行われる、高原地帯での広域地震救援訓(xùn)練だ。青海北部の某所でマグニチュード(M)7.0の地震が発生したと仮定し、公安部消防局が直ちに応急試案を発動、隣接する陝西、甘粛、寧夏、新疆、西蔵（チベット）の5省?自治區(qū)から選び、青海現(xiàn)地と共同で、400數(shù)人で構(gòu)成される消防隊を組織し、隊員を被災(zāi)地に集結(jié)させた。

地震救助は、何よりもまず、一刻も早く現(xiàn)地に駆け付けることが求められる。救援隊員は素早く被災(zāi)者の位置を特定し、速やかに科學(xué)的な救援活動を施さなければならない。このような條件を訓(xùn)練のポイントに據(jù)えて作戦を立てるのが、作戦訓(xùn)練所の仕事だ。訓(xùn)練に參加する隊員には、18項目に及ぶ演習(xí)科目の手配は事前に知らされていない。ただし、10キロに及ぶ高原行軍が実施されることと、72時間分の物資が保障されることは、前もって告知されている。他の省（自治區(qū)）の隊員が続々と集合場所に到著している間に、青海本隊はすでに「廃墟」で「生命の兆しの捜索」という演習(xí)訓(xùn)練をスタートさせていた。実際の災(zāi)害時には、救援隊が現(xiàn)地到著後、生き埋めになっている人の數(shù)を知ることは不可能だ。訓(xùn)練中、作戦訓(xùn)練所は、救援を待つ人々の総數(shù)を明かさないばかりか、崩壊した建物のわずかな隙間を冷蔵庫で塞ぐなど、わざと作業(yè)の難易度を上げる。訓(xùn)練現(xiàn)場では、本物の人間の血痕を用いる、生き埋めになった被災(zāi)者を救助するために隊員が廃墟に入り込むシーンで被災(zāi)者役を配するという2種類の方法で、人工的な救援方法、救助犬の感覚による捜索、生命探知機(jī)の活用などの手段を考察する。

二次災(zāi)害の救援活動も、模擬訓(xùn)練の重要ポイントだ。救援隊は行軍の過程で、地震災(zāi)害による交通事故に遭う頻度が高い。事故車が道路を塞ぐ狀況においても、被災(zāi)した人々を急いで救出しなければならない。訓(xùn)練では、4臺の車両が追突?橫転?埋沒の狀況に陥った場面を想定し、計18人の負(fù)傷者を救援するという課題が與えられた。交通事故の救援方法は、高原地帯と平野部でそれほど大きな違いはないが、複數(shù)の事情を組み合わせた訓(xùn)練を?qū)g施することは、できるかぎり実際の災(zāi)害に近い狀況を想定するためだ。

このような訓(xùn)練は。実は初めてではない。公安部はこれまでに3度、地域をまたぐ広域地震救助訓(xùn)練を?qū)g施したことがあったが、高山地帯で行ったことはなかった。今回の訓(xùn)練では初めて、通信の保障と高山醫(yī)療の保証に対する考察が追加され、訓(xùn)練に參加した部隊は、衛(wèi)星ワークステーションを架設(shè)し、いかなる狀況下でも、音聲?視覚による連絡(luò)が滯ることのないよう徹底した。また、醫(yī)療面では、隊員の高山病をめぐる診斷?予防?治療の訓(xùn)練を行った。公安部消防局の羅永強(qiáng)?副局長は、「今回の訓(xùn)練では、▽全體の制度化推進(jìn) ▽全方面における保障 ▽多數(shù)の科目演習(xí) ▽海抜の高いエリアでの體験 という4つの大きな特徴を呈し、科學(xué)的に地震における救援の全過程のシュミレーションを行った」と述べた。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年8月15日