卓球ジャパン?オープンの男女シングルス決勝が10日午後に行われ、王曼昱選手は伊藤美誠選手に、張継科選手は張本智和選手にそれぞれ敗れ、男女とも王者の座を手にすることができなかった。これにより日本チームが実力をつけており、卓球王國?中國をますます脅かしつつあるという事実が極めて明白となった。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
中國代表のベテラン張継科選手と若手ホープ王曼昱選手は、最近のコンディションやその戦績の面で大きく異なっている。昨年開かれた世界卓球2017ドイツ大會(huì)ののち、張選手は半年ぶりに國際大會(huì)の場に姿を現(xiàn)した。だが、過去2週間で出場した香港オープンと中國オープンでは、いずれも本選に進(jìn)んだものの、1回戦で敗退。なかでも香港オープンでは、日本の吉村真晴選手に敗れ、中國オープンでは0対4で中國系日本人の神童?張本智和選手(14)の前に涙をのんだ。
張本選手に敗れた試合において、張選手は、復(fù)帰直後でまだまだ本調(diào)子ではなかったという客観的な原因はあったものの、張本選手にストレート負(fù)けを喫したことについて、「彼のスピードとリズムについていけなかった」と明かし、中國人ファンを大いに落膽させた。最短でグランドスラムを達(dá)成した王者から、世界ランキングトップ100位以下まで転落し、大會(huì)出場には予選參加が必要となるなど、張選手が歩んできた復(fù)帰の道のりは極めて厳しいものだった。特に、腰の故障が頻発し、一時(shí)はその引退もささやかれたほどだ。
半年間のリハビリを経て、張選手は再び慣れ親しんだ卓球臺(tái)の前に姿を現(xiàn)した。しかし、オープン大會(huì)で2度にわたり本戦の1回戦で敗退したことで、人々は彼のコンディションに対して疑いの眼を向け始めた。今回のジャパン?オープンでは、張選手は様々な噂を一度に吹き飛ばすかのように決勝まで進(jìn)み、復(fù)活を宣言した。香港、深センから東京まで、張選手のコンディションは回復(fù)しているように見え、試合でのパフォーマンスもますます良くなってきていた。しかし東京オリンピックでの勝利を目指す彼にとって、今回の結(jié)果は、まだまだゴールとは程遠(yuǎn)い。
一方、張選手とは異なり、19歳になったばかりの世界ランキング3位の王曼昱選手は、このところ絶好調(diào)の波に乗っていた。今年に入り、ハンガリー、香港、中國3つのオープン戦女子シングルスで優(yōu)勝を果たし、その勢(shì)いはとどまるところを知らないかのようだった。今回のジャパン?オープンでは、準(zhǔn)決勝でチームメイトの劉詩雯選手を下して決勝に進(jìn)んだ。決勝で対戦した伊藤美誠選手は今年17歳、世界ランキングは6位だった。
伊藤選手は、中國香港オープンの準(zhǔn)決勝で王曼昱選手と対戦、3対1とリードしながらも逆転負(fù)けを喫した。その後の中國オープンでは準(zhǔn)決勝で再び対戦、またもや1対4で王選手に敗れた。今回のジャパン?オープン決勝は、両選手にとって最近3度目の一騎打ちとなった。午前中に行われた準(zhǔn)決勝では、伊藤選手が3ゲーム先行された後に4ゲーム連取、4対3で中國の陳幸同選手に逆転勝ち、調(diào)子の良さを見せつけた。
王曼昱選手は中國女子若手の中でも抜きんでた存在である一方、伊藤選手も日本卓球界のスーパーホープだ。そのため、この準(zhǔn)決勝は、中日両國の卓球界の未來を擔(dān)うリーダーの正面対決となる試合となった。この試合までに2人は5回対戦しており、王選手が5勝という戦績だった。そのため、心理的には王選手がやや優(yōu)勢(shì)と見られたが、いざ蓋を開けてみると、伊藤選手が中國のニューホープに一撃を與える結(jié)果となった。
日本チームの大躍進(jìn)は、卓球王者の中國にとって極めて大きな脅威となっている。この脅威の根底にあるのは、今回優(yōu)勝した伊藤選手と張本選手という2選手だけではなく、日本チームのレベル全體が高まっているという事実だ。最近のオープン戦3大會(huì)で、日本の選手が中國の主力選手を打ち負(fù)かした試合は7試合に上った。この中には、一方的な試合もいくつかあり、中國卓球選手に対する大きな警鐘となっている。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月12日
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