習近平國家主席は6月12日から16日にかけて、キルギス、タジキスタン両國を國賓訪問し、ビシュケクで開催された上海協(xié)力機構(SCO)加盟國首脳理事會第19回會議、ドゥシャンベで開催されたアジア相互協(xié)力信頼醸成措置會議(CICA)第5回サミットにも出席した。外遊を終えるにあたり、王毅國務委員兼外交部長(外相)は隨行記者に次のように語った。新華社が伝えた。
6月は首脳外交の繁忙期だ。習主席はロシア國賓訪問とサンクトペテルブルク國際経済フォーラム出席を成功裏に終えるとすぐにビシュケクとドゥシャンベへ飛び、中央アジアの隣國を訪問するとともに、SCO、CICAの「両サミット」に出席した。これは善隣友好の旅、「一帯一路」共同建設の旅、「上海精神」発揚の旅、アジア協(xié)力を先導する旅であり、新型の國際関係と人類運命共同體の構築のために新たな章を記した。
■原則的立場を明らかにし、外交理念を広めた
SCOとCICAはいずれも中國外交の重要なプラットフォームだ。習主席は今回の訪問中、▽中國はアジアの大家族の一員及び國際社會の責任ある大國として、斷固として揺るぎなく平和的発展の道を歩む。他國に損害を與えて自國の利益を図り、災いや困難を他國に押しつけることは決してしない▽開放?ウィンウィンを堅持し、各國と発展のチャンスを分かち合う▽揺るぎなく多國間主義を実行し、國際法に基づく國際秩序を維持する――と旗幟鮮明に指摘した。中國は引き続き世界平和の建設者、世界発展の貢獻者、國際秩序の擁護者であり続け、新型の國際関係と人類運命共同體の構築に盡力する。
習主席は「中國側は各國と共に、『共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う』グローバル?ガバナンス観を堅持し、國連中心の國際體制を斷固として維持し、世界貿易機関(WTO)を中核とする多角的貿易體制を斷固として維持する」と強調した。習主席はさらに「経済?貿易関係において生じた問題については、何かと言えば保護主義や一國主義に訴えるのではなく、各者共に相互尊重の精神に基づき、平等な対話と協(xié)議を通じて、國際関係の準則と多國間貿易ルールに従い適切に処理すべきだ」と指摘した。中國のこの立場は各國の正當な発展権を守るだけでなく、國際公平?正義を守るものでもある。習主席の考えを各者は理解し、これに賛同。習主席の一連の主張は現(xiàn)在の情勢をしっかりと押さえ、肝要な問題に回答しており、揺るぎない自信の表れであり、國際問題の取り扱いにおける中國の高度の責任感がはっきりと示されたとの認識で一致した。
SCOサミット會期中、中露蒙3カ國首脳は第5回會談を行い、3カ國の発展戦略の連攜推進、各分野の実務協(xié)力、中露蒙経済回廊の建設など主要な議題について話し合い、地域経済の融合的発展の推進という積極的なメッセージを発した。
習主席の相次ぐロシア訪問と中央アジア歴訪は、大國外交と周辺外交、二國間訪問と多國間會議をカバーしており、中國にとって引き続きグローバルパートナーシップの構築を推進し、「一帯一路」共同建設を推進し、世界の平和?安定を斷固として守る重大な外交措置だ。訪問は目標を達成し、実り豊かな成果を収めた。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年6月17日