現(xiàn)地時間の10月24日、米國のペンス副大統(tǒng)領(lǐng)はワシントンで中米関係について演説し、いつもの聞き飽きた「政治ショー」を繰り広げた?，F(xiàn)在、中米関係は重要な段階にさしかかり、國際社會は中米関係にプラスのエネルギーがより多くなるよう幅広く期待を寄せているが、ペンス氏は流れに逆行した動きをし、中國に対する事実に基づかない非難し、慣れ親しんだ政治的な偏見とうそによって、自身の傲慢さと虛偽に満ちた態(tài)度を暴露した。（人民日報「鐘聲」國際論評）

こんな一幕は以前に見たことがあるような気がする。昨年10月にも、ペンス氏はこのような演説をしたことがあり、米國メディアからは人々を「誤った方向へ導(dǎo)くもの」と評され、國際社會からは「粗暴」のレッテルを貼られた。問題は、中米関係は両國の利益と世界全體の利益に密接に関わっており、誤った方向へ導(dǎo)くことは許されず、粗暴であってはならないということだ。過去１年あまりの経済摩擦は、中米雙方と世界に痛みをもたらした。この現(xiàn)実は、強大な経済を誇る米國であっても、心にとどめないわけにはいかない。ボストン大學(xué)のジョセフ?ヒュースミス教授が評するように、「これは奇妙な演説」であり、「昨年の演説の古くさくて內(nèi)容の使い回しが多い」。

ウォッチャーによると、ペンス氏の今回の演説には緊張緩和ムードを示す一連の表現(xiàn)が加えられていたという。たとえば、米國は中國と対抗しようと思っていないとか、世界の2大エコノミーが「斷絶」することは願っていないとか言い、「米中両國はともに努力し、平和で繁栄する未來を共有することができるし、必ずすることになると信じる」などとした。しかし、相変わらず何でもごたまぜにする荒唐無稽な言葉を語り、混亂した様子をみせたという。つまるところ、ペンス氏は色眼鏡を外しておらず、氏の描く中國は真実からあまりにも遠くかけ離れているということだ。

中國が香港の「権利と自由」を制限しているとか、新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)で信教の自由を弾圧しているとかいったペンス氏の発言は、暴力分子やテロ分子の後ろにくっついてその言い方をまねしているだけのことだ。香港問題も新疆問題も中國の內(nèi)政問題であり、いかなる外部勢力の干渉も容認しない。香港で発生した無軌道な放火、商店の打ち壊し、暴力による警察への襲撃などの重大犯罪を人権と民主の問題と稱し、中國が新疆で採用した反テロと脫過激化の措置の成果は見てみないふりをする。これはあからさまなダブルスタンダートであり、「ロングアームの法理」（米國の州法で、ある州の非居住者であっても、その州と最小限度の接觸があれば、その州の裁判所の司法管轄権が及ぶとするもの）のようなものだ。

中國が南中國海で「軍事化」を進めているとか、「一帯一路」（the Belt and Road）プロジェクトは最終的に軍事目的に利用される可能性があるとか、ペンス氏の発言は実に善悪をひっくり返すものにほかならない。世界はその目で見てきた。中國と域內(nèi)の各國が南中國海の平和安定を維持しようと努力し、「南中國海各方面行為宣言」を?qū)g行に移し、「南中國海行為準(zhǔn)則」の話し合いを進めているその時に、米國の軍艦と航空機が南中國海を何度も出入りし、勝手に動き回ったことを。米國の一部の人々は「一帯一路」共同建設(shè)が獲得した多くの成果を直視しようとしないが、160を超える國と國際機関が中國と「一帯一路」の協(xié)力文書に調(diào)印し、多くの協(xié)力成果が各國國民に幸福をもたらした事実からわかるように、「一帯一路」共同建設(shè)は各國がチャンスを共有し、発展をともにはかるための日の當(dāng)たる道であり、根本的にどの國に対しても脅威にはならない。

ペンス氏の披露する、過去1年間、米國は中國に圧力をかけ、両國関係が「より公平で、安定した、建設(shè)的な道を歩むようになり、両國と世界に幸福をもたらした」などという獨斷は、あまりにも荒唐無稽に過ぎる。この「幸福をもたらした」というのは、経済貿(mào)易摩擦をエスカレートさせて、企業(yè)に市場への失望感を抱かせ、消費者のサイフをさらに軽くしたことを言うのだろうか。株式市場が米國の軽率な行動で、ジェットコースターのように暴落したことを言うのだろうか。経済貿(mào)易関係を緊張させて國際機関が世界経済成長率予測を再三引き下げたことを言うのだろうか。

中米関係の発展は、相互尊重と切り離せないのであり、でたらめな動きが中米関係の大局を損なうのを見過ごすわけにはいかない。中國と米國は和すれば共に利し、爭えば共に傷つくのであり、協(xié)力は摩擦よりもよく、対話は対抗よりもよい。これは中米國交樹立から40年間の二國間関係の発展経験の総括だ。米國は両國と両國國民の根本的利益から出発し、事実を尊重し、誤りを是正し、無責(zé)任な言説を発表することをやめ、両國関係と相互信頼の協(xié)力に損害を與えるやり方をやめるべきだ。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の言うように、「米中経済貿(mào)易協(xié)議に悪いニュースがあると、株式市場はなぜか下落し、よいニュースがあるとなぜか上昇する」。米國が自國の利益を?qū)g現(xiàn)しようとするなら、中國と手を取り合うべきであり、自國の利益の最大化を一方的に追求するべきでないことは明らかだ。

強調(diào)しておかなければならないのは、中米経済貿(mào)易関係を適切に処理することは中國にプラスであり、米國にプラスであり、世界の平和と繁栄にもプラスだ。中米雙方は平等と相互尊重を基礎(chǔ)にお互いの中核的懸念を適切に解決し、良好な環(huán)境を創(chuàng)出するよう努力しなければ、協(xié)力ウィンウィンの目標(biāo)を達成できない。米國は中國と向き合って進み、相互尊重を基礎(chǔ)に溝を管理?コントロールし、互恵を基礎(chǔ)に協(xié)力を押し広げ、協(xié)調(diào)、協(xié)力、安定を基調(diào)とした中米関係を共同で発展させなければ、自國の利益の可能性を押し広げることはできない。米國は世界に善意を伝えることを選び、安定性と予測可能性を打ち出さなければ、世界市場の共同繁栄という大きなチャンスを共有することはできない。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年10月26日